吹田市景観まちづくり計画

ページ番号1016565  更新日 2022年9月28日

写真:吹田市の景色

吹田市景観まちづくり計画を令和4年(2022年)4月に改定しました

本計画は、平成19年(2007年)に地域らしさと潤いのある景観を形成し、快適な暮らしの環境の創造に資するとともに、市民、事業者、専門家等及び行政の協働による取組により、次代につなぐ良好な景観を「まもり、つくり、はぐくむ」ための基本的な方向性を示すものとして策定されました。
計画策定から10年以上が経過する中で、本市を取り巻く状況が変化してきており、上位関連計画の策定、見直しなども進められ、今後の本市のまちづくりへの対応や各種計画、施策などとの整合を図っていく必要があることから、現行計画の理念や考え方は継承しつつ、本市の景観まちづくりのより一層の推進を図るために令和4年(2022年)4月に改定しました。

表紙:前景観まちづくり計画
吹田市景観まちづくり計画
(平成19年度策定)

表紙:景観まちづくり計画改定版
吹田市景観まちづくり計画
(令和4年度改定)
表紙:景観まちづくり計画概要版
吹田市景観まちづくり計画
(令和4年度改定)概要版

目次

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【序章】計画改定にあたって

本計画の改定は3つの視点に基づいて行いました。

  • 吹田の景観の特性を再確認します。
  • 景観特性である「地形」、「歴史」、「土地利用」、「都市活動・暮らし」がおおむね共通する空間の範囲(景域(けいいき))ごとに、景観まちづくりの方針を示します。
  • 景観をより良くするための方策をわかりやすく示します。

(1)景観とは

写真:円山町

  • 目で眺め、心にきざむ風景
  • 体験するものであり、表現し、働きかけるもの
  • 私たちの敷地からつくり出せるもの
  • さまざまな要素が折り重なった総合的なものであり、地域らしさを表すもの
  • 市民共有の財産

(2)景観まちづくりとは

写真:内本町

  • 人々の暮らしと調和した、暮らしやすいまちをまもり、つくり、はぐくむこと
  • 地域らしさをまもり、はぐくむこと
  • 市民、事業者、専門家等、行政が積極的に取り組むこと
  • まちづくりとして、時間をかけてはぐくむこと

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【第1章】吹田らしい景観の特性

本市は北部の千里丘陵から南部の河川にいたる地形に変化のあるまちとなっており、これら地形の起伏や河川の流れが景観の基盤を形成しています。また、時代の流れとともに市街地が形成され、住宅地や商業地などの土地利用が図られてきました。都市の中では人々の様々な活動や暮らしの営みがみられ、これらが相まって吹田の景観特性をつくっています。

地形

イラスト:吹田の地形

写真:神崎川・安威川


【平野と丘陵からなる景観】
本市の地形は、南部の標高10m程度の低地部に流れる神崎川・安威川沿いの平野と、中央部から北部にかけて、かつて竹林や斜面の緑が豊かに広がっていた標高20m~100mにわたる千里丘陵によって構成されています。

【おだやかな河川の流れが織りなす潤いのある空間】
本市の南端部を東から南西、大阪湾へと流れる神崎川や安威川沿いには、起伏の緩やかな平坦地が広がり、また丘陵からは高川や糸田川、山田川などの中小河川が流れています。

歴史

写真:内本町・南高浜町


神崎川・安威川沿いに水陸運の中継点として形成された高浜町・南高浜町周辺、旧街道や河川沿いなどに発展した山田・佐井寺・榎坂・岸部などの旧集落を母体としながら、明治期に内陸型工場の立地が進み、大正期には国鉄(現JR)の吹田操車場や千里山における郊外型住宅地の開発などにより南部から中部にかけて市街化が進みました。
昭和30年代からは、北部では千里ニュータウンの開発を始めとする市街化や、南西部では南吹田地域の土地区画整理事業などいより、全市域にわたって急速に市街化が進みました。昭和50年代からは、国鉄吹田駅前第一種市街地再開発事業が行われ、平成にかけては佐井寺東、南、北の各地区の土地区画整理事業の実施により、現在では全域が市街地となっています。

土地利用

写真:北千里駅周辺

写真:江坂駅周辺


旧集落や丘陵地の住宅、工業のまちから発展し、現在では商業施設や業務施設、大学なども多数立地した学術文化のまちとしての性格も備わっています。
全体的には、生活を中心とした便利で住みやすい複合型都市であり、住宅地を中心に、駅前などにある商業・業務地、河川沿いなどの工業地、複数の鉄道路線や幹線道路が市内を通り、市民の憩いの場として親しまれる公園や緑地など、景観においても複合型の都市が形成されています。

都市活動・暮らし

写真:江坂公園

写真:エキスポシティ

写真:都市活動・暮らし1

写真:都市活動・暮らし2


市内の至るところで市民だけでなく市外から通勤、通学、買い物に訪れる人々による様々な活動や営みが日々展開され、それらが景観を構成する要素になっています。
「暮らす」、「働く」、「学ぶ」、「楽しむ」、「自然と眺望を味わう」などの多様な都市活動、暮らしがあります。

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市内の景観資源

地図:景観資源図

市内の景観資源を紹介しています。

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【第2章】景観まちづくりの目標と方針

本市の景観の将来像

住む人、働く人、学ぶ人、訪れる人のすべてに快適な都市空間の実現を図るため、地域の特性を活かし、市民、事業者、専門家等、行政がそれぞれの役割のもとで、景観に関する取組を積み重ねるとともに、互いに協働して良好な景観をまもり、つくり、はぐくむことに努めます。

吹田市がめざす景観の将来像

地域らしさと潤いにあふれ、次代に誇れる美しいまち

基本目標1

「潤いのある景観」をまもり、はぐぐむ

基本方針

  • 緑の保全と育成を進めます
  • 潤いのある水辺景観の育成を進めます
  • 共生の景観保全・整備を進めます

基本目標2

「生きる景観」をまもり、はぐくむ

基本方針

  • 良好な住環境の保全・育成を進めます
  • 歴史的な景観の保全・整備を進めます
  • いきいきとした暮らしの舞台となる景観づくりを進めます

基本目標3

「調和と個性のある景観」をつくり、はぐくむ

基本方針

  • 地域に調和するまちづくりを進めます
  • シンボルとなる景観を創造します
  • 特徴ある景観の活用・演出を進めます

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景域別景観まちづくり方針

写真:景観特性をとらえる要素

本市の4つの景観特性である「地形」、「歴史」、「土地利用」、「都市活動・暮らし」がおおむね共通するひとまとまりの空間の範囲を、本計画では「景域(けいいき)」と呼びます。
それぞれの場所に適した景観まちづくりを進めるため、景域ごとに景観特性を整理し、景域別の景観まちづくり方針を示します。

景観まちづくりを進める手順

写真:景観まちづくりを進める手順

全市の景観まちづくりの将来像等を意識した上で、景域別景観まちづくり方針に基づいて、景域別景観まちづくり方針に基づいて、景観まちづくりを進めていきます。その際には、近接する景域の景観特性や方針も意識します。

市内の景域

地図:市内の景域

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【第3章】景観まちづくりの推進に向けて

推進方策

(1)景観の質を高める

  1. デザインの質の向上と誘導
    「吹田市景観デザインマニュアル」ページをご覧ください。
  2. 夜間景観への配慮
  3. 屋外広告物の規制・誘導
    「吹田市屋外広告物条例等」ページをご覧ください。
  4. 景観資源の保全・育成
    「市内の景観資源」をご覧ください。

(2)地域特性を活かした景観まちづくりを進める

  1. まちを知る『きっかけづくり』
  2. 景観を考える『機会づくり』
  3. 景観まちづくりを具体化する『仕組み・ルールづくり』

(3)規制・誘導、啓発、支援、調整により景観まちづくりを進める

  1. 景観形成基準の適切な運用
    「吹田市景観まちづくり計画を推進するための景観形成基準(景観法第8条の規定に基づく景観計画)」ページをご覧ください。
  2. 景観デザインマニュアル等の共有
    「吹田市景観デザインマニュアル」ページをご覧ください。
  3. 景観に関する意識醸成に向けた啓発
  4. 吹田市景観まちづくり賞等の開催
    「吹田市景観まちづくり賞」、「景観まちづくり」ページをご覧ください。
  5. 景観アドバイザー派遣、景観まちづくり活動補助金による支援
    「景観まちづくり」ページをご覧ください。
  6. 庁内及び他行政・他団体への働きかけと分野を超えた景観まちづくり

(4)「小さな取組」と「協働」によって景観まちづくりを進める

市民や事業者が自らの敷地や建物をきれいに保つような個々の取組(これらを「小さな取組」という)も景観まちづくりの大切な要素です。

イラスト:小さな取組


写真:市民

写真:事業者

写真:専門家等

写真:行政

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参考資料

写真:春

写真:夏

写真:秋

写真:冬

パブリックコメントの結果について

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このページに関するお問い合わせ

都市計画部 都市計画室
〒564-8550 大阪府吹田市泉町1丁目3番40号 (低層棟3階 318番窓口)
電話番号:
【都市計画】 06-6384-1947
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