塩のおはなし(令和6年6月)

ページ番号1034859 更新日 2024年10月1日

塩のイラスト

みなさんは「塩」についてどのくらい知っていますか?

減塩の大切さについてはこれまでにもお伝えしてきましたが、今回は、そもそも塩がどのようにして作られ、どのくらい私たちの生活に身近なものなのか、これまであまり触れることのなかった情報をお伝えしたいと思います。

塩ってなぁに?

膿をイメージした地球のイラスト

日本で使われる塩の多くは海水から作られています。

海水はとてもしょっぱい味がしますよね。その味の正体が塩です。

【塩の作り方】

▶日本では、海水(または外国から輸入した天日塩を水に溶かして)を煮つめて塩を取り出す方法が中心です。

▶世界では、岩塩や天日塩を原料とする塩づくりが中心です。

(岩塩)陸地に閉じ込められた海水が、長い年月を経て結晶化し、その上に土砂が堆積してできたと考えられています。世界の塩の生産量の約3分の2が岩塩から作られていますが、日本には岩塩がとれる場所はありません。
(天日塩)海水を塩田に引込み、太陽熱と風によって水分を蒸発させ塩を結晶させる方法で、自然の力を利用して作られています。雨が多い日本には、大規模な天日塩田はありません。

岩塩のイラスト

汗をかいた人のイラスト

 

 

私たちのからだから出る汗や涙も少ししょっぱい味がします。塩はからだの中にも含まれていて、からだの水分量を一定に保ったり、神経や細胞の働きを正常にしたり、生きていくために重要な働きをしてくれています。

また、塩は料理や食品の加工にも欠かせません。食べ物をくさりにくくしたり、発酵を調節したりする働きがあるため、みそやしょうゆ、つけもの、干物などの食品の加工に使われています。これらの食品は昔から日本で作られてきた保存食で、毎日の料理によく使われています。

塩を含む食品のイラスト

このように、塩はからだに必要なものであり、食生活において欠かせないものです。

おいしさとの関係

塩のイラスト

私たちがおいしいと感じるには「塩加減」が大事なポイントです。塩を適度に使えば食べ物のおいしさを引き出すことができ、使い過ぎるとしょっぱくておいしさを感じることができません。

また、塩の種類を変えることで料理の味の違いを楽しむこともできます。

最近では様々な種類の塩が販売されていますので、料理によって使う塩を変えてみたり、食塩相当量の少ないものを選んだりして、おいしく減塩に取り組んでみてください。

栄養成分表示のイメージ

※食塩相当量:塩は、ナトリウム(Na)と塩素(Cl)からできている塩化ナトリウム(NaCl)という物質で、製品の栄養成分表示には「食塩相当量」と表示されています。食塩“相当”量としているのは、ごくわずかですが塩化ナトリウム由来ではないナトリウム量も含まれているためです。

塩は私たちの生活にとても身近なものだということが分かりましたね。

毎日の食生活の楽しみや健康づくりに上手に役立てていきましょう。


(参考)

公益財団法人塩事業センターHP、食用塩公正取引協議会HP、一般社団法人日本塩協会HP

このページに関するお問い合わせ

健康医療部 健康まちづくり室
〒564-0072 大阪府吹田市出口町19番3号(吹田市保健所内)
電話番号: 【総務・健都・健康づくり・DH・企画担当】06-6384-2614
ファクス番号:06-6339-2058
お問い合わせは専用フォームをご利用ください。

ご意見をお聞かせください

このページに問題点はありましたか?(複数回答可)