劇症型溶血性レンサ球菌感染症

ページ番号1035002 更新日 2024年6月21日

劇症型溶血性レンサ球菌感染症が増加しています

令和6年第24週(6月10日から6月16日)の1週間に報告された大阪府内における劇症型溶血性レンサ球菌感染症(5類感染症・全数把握※)の患者数が「56人」となり、1月からの半年で昨年(2023年)1年間の患者報告数「55人」を超えました。

※5類感染症・全数把握とは
 感染症法では、症状の重さや感染力などから1類~5類感染症等に分類しており、全ての医師が届出を行う感染症(全数把握)と指定した医療機関のみが届出を行う感染症(定点把握)があります。劇症型溶血性レンサ球菌感染症は、小児が多くり患するA群溶血性レンサ球菌咽頭炎(5類感染症・定点把握)とは区別されています。

劇症型溶血性レンサ球菌感染症とは

 溶血性レンサ球菌(いわゆる溶連菌)には、多くの種類があり、一般的には急性咽頭炎(のどの風邪)などを引き起こす細菌として知られていますが、まれに引き起こされる重篤な病状として、劇症型溶血性レンサ球菌感染症が知られています。この感染症は、突発的に発症し、敗血症などの重篤な症状を引き起こし、急速に多臓器不全が進行することがある重症感染症であり、その死亡率は約30%とされていますが、重症化するメカニズムはまだ解明されていません。
 

症状

最初は、腕や足の痛みや腫れ、発熱、血圧の低下などから始まることが多く、その後、組織が壊死(えし)したり、呼吸状態の悪化・肝不全・腎不全などの多臓器不全を来たし、場合によっては数時間で、非常に急速に全身状態が悪化します。

治療

適切な抗菌薬の迅速な投与、必要に応じて緊急手術による広範囲の病巣(びょうそう)の除去、集中治療室での全身状態の管理、などを行います。

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