エムポックス
ページ番号1027640 更新日 2025年5月26日
2022年5月以降、主にアフリカ大陸で発生が報告されていた「エムポックス」の患者について、世界全体の症例の報告数は減少しましたが、2023年3月以降東アジア、東南アジアなどからの報告が増加しています。国内では、2022年7月に1例目の患者が確認され、その後散発的な患者の発生が報告されています。
※令和5年5月26日に「サル痘」から「エムポックス」に感染症法上の名称が変更されました。
エムポックスとは
エムポックスウイルスによって感染する病気です。
主に感染した人や動物の皮膚の病変・体液・血液に触れた場合(性的接触を含む)、患者と近くで対面し、長時間の飛沫にさらされた場合、患者が使用した寝具等に触れた場合等により感染します。
水ぶくれを伴う発疹に加え、多くの場合、発熱、寒気、倦怠感(だるさ)、リンパ節の腫れ、頭痛、筋肉痛などの全身の症状があらわれます。
発疹は、最初は平坦ですが、内部に液体や膿がたまって膨れてくることがあります。膨れた発疹はカサブタができ、最終的にはカサブタの下で新しい皮膚ができた後、カサブタが剥がれ落ちます。
多くの場合2~4週間ほど症状が続いた後自然に回復しますが、稀に重症化することがあります。
潜伏期間(感染してから症状があらわれるまでの期間)は通常7~14日(短い場合5日、長い場合21日のこともある)とされています。
中央アフリカや西アフリカなどのエムポックスが常在する地域からは、発熱などの全身症状が見られ、その後に全身に発疹があらわれる症例が多く報告されています。一方で、2022年5月以降の流行では、「発疹が発熱などの全身症状よりも先に見られる」「発疹が性器や肛門周辺に限ってあらわれる」「発疹以外の症状を伴わない」など、これまでに知られていた状況とは異なる症状も報告されています。
予防
流行地では感受性のある動物や感染者との接触を避けることが大切です。
また、エムポックスに感染している方や感染が疑われる方とは、発疹、カサブタ、体液や血液に触れること、近距離での対面で飛沫に長時間さらされること、感染している方の使用した寝具や器具などに触れることは避けてください。
症状があった場合
エムポックスを疑う症状が見られた場合は、最寄りの医療機関や保健所に相談してください。
医療機関を受診する際には、自家用車など他人との接触をなるべく避けられる交通手段を用いるか、やむを得ず公共交通機関を利用する場合は、マスクの着用や発疹部位をガーゼなどでおおう等の対策をしてください。また、比較的空いている時間帯やスペースを選ぶなど、他人との接触を避けるよう行動してください。
関連情報
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