手足口病

ページ番号1034781 更新日 2024年8月29日

手足口病とは

手足口病は、口の中や手足などに水疱性の発疹が出る、ウイルスの感染によって起こる感染症です。子どもを中心に、主に夏に流行します。

症状

感染してから3~5日後に、口の中、手のひら、足底や足背などに2~3㎜の水疱性発疹が出ます。発熱は約3分の1にみられますが、あまり高くならないことがほとんどであり、高熱が続くことは通常ありません。ほとんどの発病者は、数日間のうちに治る病気です。しかし、まれですが、髄膜炎、小脳失調症、脳炎などの合併症のほか、心筋炎、神経原性肺水腫、急性弛緩性麻痺など、さまざまな症状が出ることがあります。

感染経路

飛沫感染(感染した人の咳やくしゃみで出たウイルスを吸い込むことで感染)、接触感染(ウイルスが付着したものをさわった手で、口、鼻、目の粘膜をさわることで感染)、糞口感染(便の中に排出されたウイルスが口に入ってきて感染)が知られています。

治療

手足口病に特効薬はなく、特別な治療法はありません。また、基本的には軽い症状の病気であることから、経過観察を含め、症状に応じた治療となります。

感染予防

手足口病には有効なワクチンはなく、また手足口病の発病を予防できる薬もありません。治った後でも、比較的長い期間、便などからウイルスが排泄されることがあります。また、感染しても発病はせず、ウイルスを排泄している場合があります。

そのため、一般的な感染対策は、接触感染を予防するために手洗いをしっかりとすることと、排泄物を適切に処理することです。特に、乳幼児が集団生活をする保育施設などでは、感染を広げないために、職員と子ども達が、しっかりと手洗いをすることが大切です。おむつを交換する時には排泄物を適切に処理し、手洗いを流水と石けんで十分に行ってください。また、タオルの共用も控えましょう。

手足口病は、治った後も比較的長い期間便の中にウイルスが排泄されます。また、感染しても発病しないままウイルスを排泄している場合もあると考えられており、日頃からのしっかりとした手洗いが大切です。

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