稲作の一年
ページ番号1030998 更新日 2024年3月14日
江戸時代の産業は稲作が主体でした。南部の神崎川沿いでは、排水が悪く、一方北部の丘陵部では、用水の確保がむずかしく、水をめぐって様々な苦労がありました。また、この時代は、農具の改良といった技術の進歩もみられました。
オワリグワ
カラスキで耕せない田の隅などを耕したり、ため池の水がもれないように、池の斜面の土を叩いてかためます。
アイグワ
田のまわりに土をぬって、あぜを作ったり、苗代の土をたいらにします。
カラスキ
牛に引かせて土を耕し、やわらかくほぐします。
苗籠
成長した苗を入れて、オウコで担いで田へ運びます。
水車(ミズグルマ)
足で踏んで用水路、川、池から田に水をくみあげます。
千歯扱き
稲の穂先を歯と歯の間に入れて、ひきぬき、籾粒を落とします。
唐箕
把手を回して風を起こし、籾とシブタや藁くずにより分けたり、もみすり後にすり残りの籾や玄米と籾殻により分けます。
千石とおし(万石とおし)
籾と玄米、また、よく実った大粒の玄米と実りの悪い小粒の玄米を編目を通してより分けます。
イナオシ
ドタと呼ばれた膝や腰まで泥につかる湿田で刈った稲を積んで、引っ張り泥の中をすべらせて運びます。
ノコギリ鎌
のこぎり状になった刃で稲を根から刈り取ります。
俵・俵じょうご(クライヌケ)
トマスに4はいの米を俵に入れ、その際、俵の口に俵じょうごをあてて米がこぼれないように入れ、サンダワラ(俵のふた)でふたをして縄でしばります。
ナンバ
ドタ(湿田)での作業は足が土にめりこみ、歩きづらいため、泥にめりこまないように履きました。
トマス・トボウ
トマスに入った山盛りの玄米をトボウでたいらにして、ちょうどいっぱいにし、俵につめる米の量をはかります。
フリニガイ
水面が田より低い池の水を2人でくみあげます。
クマデ(ガンヅメ)
稲の株と株の間を打ち返して田の草をとります。