新芦屋古墳

ページ番号1030991 更新日 2024年3月14日

写真:新芦屋古墳

新芦屋古墳は墓室を木で構築した珍しい古墳で、全国でも約50例が知られているだけで、石棺を安置したのはこの新芦屋古墳しかありません。展示室にその墓室を原寸で復元し副葬土器を配列しています。出土馬具は大阪府指定文化財です。

馬具

写真:馬具

石棺の横から鞍金具1組、十文字楕円形鏡板付轡(くつわ)1組、三葉紋楕円形杏葉(ぎょうよう)5点、六脚付雲珠(うず)1点、辻金具8点、鉸具(かこ)(注1)2点が出土し、馬具一式が揃っていました。飾り金具は鉄地金銅張りで、鋲は銀装とするなど豪華なものとなっています。棺側では鐙(あぶみ)は見あたりませんでしたが、墓室前室の土器群Iに伴って、木心鉄張り輪鐙の金具とみられる鉄金具断片が出土しています。


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新芦屋古墳

新芦屋古墳出土須恵器

写真:出土須恵器

新芦屋古墳では、石棺を安置した後、棺側に馬具とともに32点の須恵器が置かれ、石棺全体を砂土で屋根形に覆い、垂木状に丸太材を並べ、更に粘土を被覆していました。
墓室前室には、左右2群に須恵器がありました。右群(I群)は壺、高杯、杯、はそう(注1)、など11点が1列に、左群(II群)では8点の須恵器と土師器椀1点がまとまりをもって置かれていました。これらは葬送儀礼を行った当時の状態を保っていると考えられます。

はそう
注1:はそう

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