ジフテリア・破傷風混合(DT)ワクチン接種
ページ番号1016754 更新日 2022年10月12日
病気の説明
ジフテリア
ジフテリア菌の飛沫感染(※)で起こります。1981年に3種混合(ジフテリア・百日せき・破傷風)ワクチンが導入され、現在では患者発生数は年間0~1名程度です。しかし、ジフテリアは感染しても10%程度の人に症状が出るだけで、残りの人は症状が出ない保菌者となり、その人を通じて感染することもあります。
主にのどに感染しますが、鼻にも感染します。症状は高熱、のどの痛み、犬吠様のせき、嘔吐などで、偽膜と呼ばれる膜ができて窒息死することもあります。発病2~3週間後には菌の出す毒素によって、心筋障害や神経麻痺を起こすことがあるため注意が必要です。
※飛沫感染とは、ウイルスや細菌が、せきやくしゃみなどにより唾液や気道分泌物のしぶきにつつまれて空気中に飛び出し、約1mの範囲で人に感染させることです。
破傷風
破傷風菌はヒトからヒトへと感染するのではなく、土の中にいる菌が傷口からヒトの体内に入ることによって感染します。菌が体の中で増えると、菌の出す毒素のために、筋肉のけいれんを起こします。最初は、口が開かなくなるなどの症状で気付かれ、やがて全身性のけいれんを起こすようになり、治療が遅れると死亡することもあります。患者の半数は本人や周りの人では気づかない程度の軽い刺し傷が原因で感染しています。土の中に菌がいるため、感染する機会は常にあります。
ジフテリア・破傷風混合(DT)ワクチンとは
ジフテリアトキソイド及び破傷風トキソイドを混合した不活化ワクチンです。
ワクチンと副反応
主な副反応は接種部位の発赤、腫脹(はれ)、硬結(しこり)などの局所反応です。接種後、7日目までに認められることが多いです。なお、硬結(しこり)は少しずつ小さくなりますが、数か月残ることがあります。特に過敏な子どもで肘を超えて上腕全体が腫れた例がまれにありますが、冷湿布などでの対症療法で徐々に治まります。通常高熱は出ませんが、接種後24時間以内に37.5℃以上になった例がごくまれにみられます。
対象者及び接種方法
3種混合ワクチン接種や4種混合ワクチン接種の基礎免疫に続く第2期として、ジフテリア・破傷風の免疫を与えるために用います。
期区分 | 対象者 | 標準的な接種期間 | 接種回数 |
---|---|---|---|
2期 | 11歳以上13歳未満 | 11歳 | 1回 |
費用
無料
接種時に必要なもの
- 吹田市の予診票(小学6年生に予診票を送付します)
- 母子健康手帳
接種場所
吹田市内の協力医療機関
吹田市外及び市内の協力医療機関以外で接種される場合は、次のリンクから手続き等についてご覧ください。
関連情報
このページに関するお問い合わせ
健康医療部 地域保健課
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