MR(麻しん・風しん混合)ワクチン接種
ページ番号1016751 更新日 2024年9月6日
病気の説明
麻しん
麻しん(はしか)は、麻しんウイルスの空気感染(※1)によって起こる感染力の強い病気です。ウイルスに感染後、無症状の時期(潜伏期間)が約10~12日続きます。その後症状が出始めますが、主な症状は、発熱、せき、鼻汁、めやに、赤い発しんです。症状が出はじめてから3~4日は38℃前後の熱とせきと鼻汁、めやにが続き、一時熱が下がりかけたかと思うと、また39~40℃の高熱となり、首すじや顔などから赤い発しんが出はじめ、その後発しんは全身に広がります。高熱は3~4日で解熱し、次第に発しんも消失しますが、しばらく色素沈着が残ります。
合併症を引き起こすことが30%程度あり、主な合併症には、気管支炎、肺炎、中耳炎、脳炎などがあります。発生する割合は麻しん患者100人中、中耳炎は約7~9人、肺炎は約1~6人です。脳炎は約1,000人に1~2人の割合で発生がみられます。
また、麻しんにかかると数年から10数年経過した後に亜急性硬化性全脳炎(SSPE)という重い脳炎を発症することがあります。これは、麻しんにかかった者のうち約10万人に1人の割合で見られます。
麻しん(はしか)にかかった人のうち、約1,000人に1人程度の割合で死亡することがあります。
※1 空気感染とは、ウイルスや細菌が空気中に飛び出し、広い空間で人に感染させることです。
風しん
風しんは、風しんウイルスの飛沫感染(※2)によって発症します。ウイルスに感染してもすぐには症状が出ず、約14~21日の潜伏期間が見られます。その後、麻しんより淡い色の赤い発しん、発熱、首のうしろのリンパ節が腫れるなどが主な症状として現れます。また、そのほかに、せき、鼻汁、目が赤くなる(眼球結膜の充血)などの症状が見られることもあります。子どもの場合、発しんも熱も3日程度で治ることが多いので「三日ばしか」と呼ばれることがあります。合併症として関節炎、血小板減少性紫斑病、脳炎などが報告されています。平成30年~令和元年の風疹の流行(累計5,247人)で、血小板減少性紫斑病が21人、脳炎が2人報告されました。大人になってからかかると子どもの時より重症化する傾向が見られます。(『予防接種と子どもの健康2022年度版』より)
妊婦が妊娠早期に風しんにかかると、先天性風しん症候群と呼ばれる病気により、心臓病、白内障、聴力障がいなどの障がいを持った赤ちゃんが生まれる可能性があります。
※2 飛沫感染とは、ウイルスや細菌が、せきやくしゃみなどにより唾液や気道分泌物のしぶきにつつまれて空気中に飛び出し、約1mの範囲で人に感染させることです。
MR(麻しん・風しん混合)ワクチンとは
麻しんウイルス・風しんウイルスを弱毒化してつくった生ワクチンです。約95%以上が免疫を獲得することができると言われていますが、時間の経過とともに免疫が下がってくることを防ぐ目的で2回目の接種を行います。病気の治療や予防などのため、輸血又はガンマグロブリン製剤の注射を受けたことがあるお子さんの接種時期については、かかりつけ医とご相談ください。
ワクチンと副反応
主な副反応は、発熱(接種した者のうち20%程度)や、発しん(接種した者のうち10%程度)です。これらの症状は、接種後5~14日の間に多く見られます。接種直後から翌日に過敏症状と考えられる発熱、発しん、掻痒(かゆみ)などがみられることがありますが、これらの症状は通常1~3日でおさまります。ときに、接種部位の発赤、腫れ、硬結(しこり)、リンパ節の腫れ等がみられることがありますが、いずれも一過性で通常数日中に消失します。
まれに生じる重い副反応としては、アナフィラキシー様症状(ショック症状、じんましん、呼吸困難など)、急性血小板減少性紫斑病(紫斑、鼻出血、口腔粘膜の出血等)、脳炎及びけいれん等が報告されています。
対象者及び接種方法
期区分 | 対象者 |
---|---|
1期 | 生後12か月から24か月未満 |
2期 | 小学校就学前の1年間 |
費用
無料
接種時に必要なもの
- 吹田市の予診票
- 母子健康手帳
接種場所
吹田市内の協力医療機関
吹田市外及び市内の協力医療機関以外で接種される場合は、次のリンクから手続き等についてご覧ください。
関連情報
このページに関するお問い合わせ
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