吹田の教育のいま〔市報すいた 令和7年(2025年)10月号〕
ページ番号1040604 更新日 2025年9月30日
◆問い合わせ/教育総務室(朝日町 電話6155-8063 ファックス6155-8077)
校務員を大解剖
「教室の鍵がかからない」「手洗い場の水が止まらない」。そんなとき、修理をしてくれる学校校務員。危険な場所や壊れそうな備品がないかの点検から、校庭の草刈り、運動会の看板作りまで、児童生徒の安全で快適な学校生活をサポートしています。市内の小中学校に配置されている校務員の中から、今回は、佐井寺中学校の富永校務員に話を聞きました。
Brain
授業や児童生徒の活動を妨げることなく作業を行えるよう、時間割や行事、部活動の練習場所など、さまざまな情報が頭に入っています。
Eye
学校内外に異常や危険がないかしっかり目で見て確認。落ちてきそうな大きな枝を見つけたり、蜂の巣を見つけたりすることも。
Mouth
困っている児童生徒を見かけたときは声をかけたり、教員と業務の調整を行ったり、さまざまな人とコミュニケーションを取ります。
Heart
常に児童生徒のことを思い、危険や困りごとを先回りして防ぐように心がけています。
Hand
学校内の清掃や草木の剪定、設備・備品の修理はお手のもの。行事の看板などの製作も行います。
Foot
学校の状況を把握するため、校舎、校庭、学校の周辺など隅々まで歩いて回ります。
1日1万歩以上歩くことも。
今まで働いていた小中学校での取り組みを紹介
こんなこともやっています!
校務員は一人で仕事をしているイメージを持っている人が多いのではないでしょうか。実は、いろいろな人と協力しながら仕事をしています。
児童生徒と備品製作
教育の一環として、児童生徒と一緒に行事の道具や教室の備品などを製作することがあります。佐井寺中学校の支援学級の生徒たちと取り組んだ、すのこ作りでは、みんな一生懸命やすりがけをしてくれて、手触りのいい、すのこができました。
教員たちと運動会開催に向けて奮闘
運動会前に台風が直撃。校庭には落ち葉が散乱し、倒木が通路を塞いでいました。専門業者に片付けを頼むと運動会までに間に合いそうになかったので、教員たちと話し合い、自分たちの手で片付けることにしました。みんなで一丸となって作業を行い、無事に運動会を開催できました。
地域の人たちとジャングルジムのペンキ塗り
地域交流の取り組みの一つとして、校庭に設置されていたジャングルジムを児童生徒や保護者、地域の人たちと塗装したこともあります。自分の手できれいにしたものは愛着もひとしお。学校の児童生徒だけでなく、地域の人からも愛されるジャングルジムになりました。
教員や生徒からの声
大江 健規 校長先生
職員室前にある自習スペースが暗く、机も傷んでいたので、富永校務員に相談したところ、すぐに机を修繕して照明を設置してくれました。自習スペースが明るくきれいになったことで、生徒たちが気持ちよく利用できるようになりました。
野球部員
野球のカウントボードが古くなっていたのと、表記が旧式のものだったので、新しく作ってもらいました。カウントプレートを引っ掛けやすいようにフックを付けてくれるなど、使いやすく改良までしてくれていて驚きました。カウントボードの製作以外にも部活で使用しているネットの補修や、ボールで窓が割れてしまったときの修繕などもしてもらっています。
吹奏楽部員
大きな楽器を教室から出し入れするときに教室の扉が外れず、とても苦労していましたが、扉の取り外しをできるようにしてくれました。また、教室の外に鳥が来て困っていたのですが、ネットを張ったり黒いビニールでカラスに見立てた鳥よけを作ったりしてくれて、実際に鳥が来ることが減ったので驚きました。それ以外にも、扉の鍵の付け直しや指揮台の補強など、小さなことでもすぐに対応してくれるので、本当に感謝しています。