吹田の教育のいま〔市報すいた 令和7年(2025年)3月号〕

ページ番号1038103 更新日 2025年2月28日

◆問い合わせ/教育総務室(朝日町 電話6155-8063 ファックス6155-8077)

教員の現状

多様化・複雑化するニーズと対応すべき業務の増加

必ずしも教員が担う必要のない業務や学校以外が担うべき業務にも従事している。

 恒常的な長時間勤務、メンタルの不調、余裕のない働き方、やりがいの衰退など、さまざまな要素が重なり、熱意とやりがいをもって業務に携りたいと考えている教員の思いが実現しない。

 教員の疲弊、病気休暇・休職者の増加、教職の魅力低下、教員志望者の減少、といった事態を招いている。

こうした状況を打開するために…
「教員の働き方改革グランドデザイン」を策定しました!

教員のウェルビーイングの向上

ウェルビーイングとは

身体的・精神的・社会的に良い状態にあることをいい、短期的な幸福のみならず、生きがいや人生の意義などの将来にわたる持続的な幸福を含む概念。

一人ひとりの児童・生徒に寄り添う時間の確保

教育の質の向上

 働き方改革を進め、教員が心身ともに余裕を持って働ける環境を整備することで、一人ひとりの児童・生徒に応じた、より良い教育の実現をめざします。

4つの視点をしっかりと持ち、効果的に取り組みを進めます

1意識 組織全体の意識変革(職場風土の醸成)

  • 学校組織全体で現在の状況や働き方を課題と捉え、解消に向けた取り組み推進の必要性や目的を認識する。
  • 業務の軽減や適正化に組織的に取り組む職場風土、女性が働きやすい環境確保に向けた意識を醸成する。

2協力 保護者・地域の理解と協力の促進

  • 教育委員会において方針を整理・周知し、保護者や地域諸団体に対して、教員の厳しい勤務状況を理解してもらい、課題解消に向けた協力体制を構築する。

3適正 業務の軽減・適正化

  • 多様化、複雑化した学校・教員の業務を整理したうえで、それぞれの担い手や手法、進め方を検討する。

4活用 多様な人材・手法の効果的な活用

  • 児童・生徒への指導や支援の質的向上、教員の負担軽減に向け、専門職など新たな人材も含めた多様な人材やさまざまな手法を効果的に活用する。

4つの視点に沿ってこんなことに取り組んでいきます

部活動指導員による指導の充実と教員のワークライフバランスを実現 視点4 活用

中学校部活動の外部委託を拡充

point

生徒の活動機会の確保、教員の負担軽減

保護者や地域との新たな関わり方を検討 視点2 協力

地域などとの関わりの整理と負担軽減

point

連携手法の整理、校長・教頭などの負担軽減

施設管理や地域対応など教員以外が担える業務を担当 視点4 活用 

学校副管理者の配置 

point

教頭などの負担軽減

目標や課題を明らかにして意識からチェンジ 視点1 意識

教員の働き方改革を明文化

point

推進プラン(アクションプラン)などの策定・活用

授業準備の時間を確保して負担を軽減、授業の質を向上 視点4 活用

小学校へ市費専科講師を配置 

point

特色ある授業の実施、教員の負担軽減

休憩時間を快適に過ごして業務に注力 視点4 活用

リフレッシュルームの設置

point

勤務環境の向上

数値目標を設定し、計画的に進めます!

 令和6年度(2024年度)~令和11年度(2029年度)を取り組み期間として、令和8年度(2026年度)中に月当たり時間外在校等時間80時間以上の教員を0に、月当たり時間外在校等時間45時間以上の教員を半減。令和11年度(2029年度)中に月当たり時間外在校等時間30時間以上の教員を0に。

令和5年度(2023年度)実績

80時間以上 110人

45時間以上 507人

30時間以上 814人

リレーコラム 第9走者

利用したことありますか?まちの公民館~まなびの支援課~

 市内各小学校区(千里ニュータウン地域は南千里と北千里に1か所ずつ)にある公民館では、〝いつでも、どこでも、だれでも〟学びたいときに学べる環境づくりを進めています。

春休みなどは、子供たちの自習室として開放。宿題や読書などができます。時期は、市報すいたや市ホームページなどでお知らせするので、気軽に利用してみてください。

 また、青少年のダンスグループなど、団体の練習の場としても利用可能。大人の同伴をお願いする場合があるので、事前に相談してください。ほかにも、英会話や料理教室など子供向けの講座もたくさん。近所でさまざまな学びにチャレンジしてみませんか。市ホームページなどで告知しています。

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