手話にふれてみよう〔市報すいた 令和7年(2025年)3月号〕
ページ番号1038102 更新日 2025年2月28日
手話は、耳が聞こえにくい・聞こえない人とコミュニケーションを取る際に、気持ちや考えを伝えたり、理解を深めたりするための大切な言語として受け継がれてきました。「目で見ることば」である手話の世界にふれてみませんか。
◆問い合わせ/障がい福祉室(電話6384-1347 ファックス6385-1031)
聞こえない人のことを知ろう
私がお答えします!
吹田市聴言障害者協会会長 古瀬 百合子さん
Q 手話って?
手話は、手指の動きや顔の表情を使って、豊かな感情やニュアンスを表現する言語です。
簡単な手話を覚えると、聞こえない人も聞こえる人も共に意思疎通ができて交流の輪も広がります。
Q まちで困ることや助かることはありますか?
駅などで有人窓口が減っており、困ってしまうことがあります。また、緊急時や災害時の避難所生活も不安に思います。
手話ができなくても、病院、お店、銀行、公共施設などで聞こえないことに気付いてもらえたら、マスクを外して身振りや筆談などで話してもらえるとうれしいですし、助かります。
まちで、手話で「ありがとう」など伝えてくれると、すごくうれしいです。
吹田市では、誰もが手話に親しみ、コミュニケーションをとりやすいまちをめざし、
すべての職員が3つの手話を覚える取り組みを進めています。
ありがとう
左手甲に右手の小指側を直角にのせ、右手だけ上げ、軽く頭を下げます。
よろしくお願いします
鼻先に置いた右手拳を開きながら前へ出し、軽く頭を下げます。
こんにちは
立てた右手人さし指と中指を重ねて、前方から額の中央へ当てます。
※左利きは左手で大丈夫です。やりやすい方の手を使ってください。
手話をやってみよう!
すぐに覚えられて使える手話を紹介します。
元気
両肘を張り、胸前で向き合わせた両手拳を同時に力強く2回下ろします。
たのしい
両手の指先を胸に向け、交互に上下に動かします。
だいじょうぶ
少し曲げた右手の指先を左胸に当ててから右胸に当てます。
おつかれさま
右手拳の小指側で左腕を2回たたきます。
条例や方針を策定し、さまざまな取り組みを進めます
手話への理解を促進し、手話をはじめとする、障がいの種類に合わせた多様なコミュニケーション手段を利用しやすい環境を整備することで、障がい者の社会参加を促進し、すべての市民が一人ひとりの人格、個性を尊重しながら共生する社会を実現するため、令和5年12月、「吹田市手話言語の普及及び障害者の意思疎通手段の利用を促進する条例」を施行しました。昨年12月には、施策推進方針を策定。これから、手話を広げるさまざまな取り組みを進めます。