女と男のいきいきライフ〔市報すいた 令和6年(2024年)11月号〕

ページ番号1036787 更新日 2024年10月31日

女と男のいきいきライフは市民スタッフと協働し、編集しました。

◆問い合わせ/人権政策室(電話6384-1461 ファックス6368-7345)

男女共同参画の視点から考える 災害時の避難所生活

 性別にかかわらず、個性や能力を生かして、さまざま分野で活躍することを男女共同参画といいます。近年では台風や豪雨などの自然災害が多発する中、避難所生活を余儀なくされる被災者は少なくありません。

 老若男女が集団生活を行う避難所生活では、性別によるニーズの違いや役割分担が画一的にならないよう配慮することが大切です。災害に備え、男女共同参画の視点に立った避難所生活について考えてみませんか。

炊き出しは女性?避難所運営は男性? 避難所生活で起こりうる不安

着替えや授乳のときにプライバシーは保たれるの?

力仕事はいつも男性。腰痛持ちだけど断りづらいなぁ

救援物資を配る人は男性ばかり。下着や生理用品をもらうのが恥ずかしい

危機管理室職員に聞いてみた
男女共同参画の視点で考える避難所づくりのポイント

 市で作成している避難所運営マニュアル作成指針には、男女共同参画の視点を盛り込んでいます。その一部を紹介。

女性や子育て家庭に配慮した避難所の設営

異性の目線が気にならない授乳室や物干し場、更衣室、休養スペースなど

 避難生活が長引くほどプライバシーの確保が重要

子供の居場所づくりのための談話室や専用の遊び場、勉強の場の確保

 なるべくふだんの生活に近づけることが子供の発達のために大切

男女共同参画の視点に配慮した避難所の運営管理

避難所における食事作り・片付け、清掃などの役割分担

 性別や年齢によって役割を固定せず、できる人が分担する

女性でも使いやすい布担架を知っていますか

 女性や力のない人でも要援護者を搬送できる。通常の担架と比べてコンパクトに収納も可能

管理責任者への男女両方の配置

 自治的な運営組織の役員への女性の参画の確保

 女性の割合は少なくとも3割以上を目標にする

女性用品(生理用品、下着など)の女性の担当者による配布

現状では、地域の自主防災活動への参加は男性が多め
女性が増えることで、さまざまなニーズや意見が反映できるように

 特に避難所運営の意思決定にかかわる地域防災リーダーに女性が増えることが大事です。

PickUp
参加しませんか 地域防災リーダー育成講習

 地域防災力向上のために毎年実施。市民でもできる初期救助や避難所設営などについて学びます。講習後は、地域防災リーダーとして登録されます。

 令和5年度は女性防災リーダー育成の取り組み・必要性を学ぶため、仙台市の女性防災リーダーを講師に招聘しました。今年度も2月に実施予定。

 令和4年度内閣府主催「避難者生活支援リーダー/サポーター研修」のモデル事業5都市の一つに吹田市が選ばれました。

おすすめ本

『女たちの避難所』

(単行本『避難所』を改題)

新潮社刊/垣谷 美雨・著

 災害の悲惨さだけではなく、多彩なキャラクターの心情に寄り添いながら、避難所での女性たちの苦労や強さなどを描いた物語です。

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