吹田の教育のいま〔市報すいた 令和6年(2024年)11月号〕

ページ番号1036784 更新日 2024年10月31日

毎号、吹田の教育を発信します。

◆問い合わせ/教育総務室(朝日町 電話6155-8063 ファックス6155-8077)

博物館と学校教育

 博物館のある紫金山公園一帯は、平安宮の瓦を生産した重要な瓦窯がつくられ、畿内有数の窯業地帯としての歴史的役割を担ってきました。このような歴史に育まれた博物館を利用した小中学校の教育活動を紹介します。吹田の歴史を学び、吹田のことを知り、吹田を大切にする子供たちが育ってほしいと、博物館では博学連携に取り組んでいます。

博学連携 小学校編
特別企画「むかしのくらしと学校」展への社会見学

 毎年、市内の小学3年生が社会見学に訪れる同展は、展示資料を「観る」だけではなく、子供たち自らが「さわる・体験する」を通して、昔の暮らしや吹田市の歴史を学ぶ機会になっています。

「むかしのくらしと学校」(体験型展示)

 ボランティアさんのかけ声で昔にタイムスリップ。子供たちも着物に着替えて、トイレ、手織り、学校の椅子に座って教科書を読むなど、10のむかし(明治~昭和初期)のくらし体験活動がスタートします。

 学校から「体験型で子供たちも夢中になっていました」「タイムスリップ感があって、子供たちも楽しみながら学んでいました」などの声が寄せられています。

「あかりのうつりかわり」を学ぶ(団体見学・出前授業)

 明かりを灯すために使われてきた、さまざまな時代の道具を体験。スイッチ一つで明るくなる今の状況は、昔の人々の工夫や願いから生みだされたものであることに気付き、「この先、自分たちに何ができるか」と未来に目を向ける子供もいます。

「すいたしのうつりかわり」(コミュニケーションの場)

 社会科学習単元「市の様子の移り変わり」に合わせて、吹田のまちの移り変わりの様子を、市民ボランティアのみなさんとコミュニケーションを取りながら学習。

 「考えることが楽しくて、ワクワクドキドキした」といった感想もあり、新しい発見に瞳を輝かせる子供たちの姿が見られました。

博物館へ行ってみよう

 「むかしのくらしと学校」展は、今年も12月10日(火曜日)~4月6日(日曜日)に開催します。子供たちにとっては、初めて目にするものや体験することが多い同展。一般の来館者からは、「自分が生きてきた歴史が展示され、懐かしく見学できました」との感想が届くなど、多くの世代に楽しまれています。ぜひ、訪れてみてください。

博学連携 中学校編
キャリア教育の支援 “未来の自分に出会う”

職場体験、職種体験プログラムへの支援

 銅鏡づくりなどの体験、文化財の整理や土器のネーミング・接合など専門的な仕事を体験する職場体験学習を行っています。「中学生が行きたくなる博物館」というテーマでアイデアを出し合う職種体験プログラムでは、イベントやマンガによる吹田の歴史の紹介など、中学生らしいアイデアが多数提案されました。

 そのほか、実際に中学生が企画したイベントを開催するなど、中学生のアイデアの事業化に向けた取り組みも進めています。

学生の声

今回の体験で歴史や古くからの文化に興味を持ったので、歴史関係の仕事も将来できたらいいなと思いました。

職業講話への支援

 学芸員が学校を訪問し、仕事内容や仕事の魅力、学芸員になるための進路などを説明。また、博物館に展示している須恵器などの土器や平安時代の瓦にふれる体験など、参加した生徒にとって貴重な時間となるよう工夫しています。

学生の声

自分たちが住んでいる吹田のことをもっと知りたいという気持ちを忘れずに、これからの日常を過ごしていきたいと思いました。

学校自慢 ナイス中ミー中

市内の中学生がPR

片山中学校

生徒会スローガン 2023年度後期「挑戦」→2024年度前期「か 賢く た 楽しく ち 挑戦し ゆ 夢に向かって う 動き出そう」

市内唯一の茶道部も 挨拶が飛び交う明るい学校

 全校生徒は733人で、元気な挨拶が飛び交う明るい学校です。委員会、係活動、部活動に多くの生徒が積極的に参加しています。学校には吹田市で唯一の茶道部があります。活動は畳を拭くことからスタート。茶道の基本的なお点前である平点前、お盆の上だけでお点前を進めるため初心者にもやさしい盆略点前の2種類を習います。学校の先生だけではなく、地域の先生たちとも練習しています。

 体育館には今年からエアコンが設置されました。体育の授業や部活動にみんな生き生きと活動しています。

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