慢性腎臓病(CKD)

ページ番号1039916 更新日 2025年7月25日

日本の成人の何人に1人が慢性腎臓病(CKD)にかかっているか知っていますか?

2005年時点の調査では約1,330万人、成人の8人に1人がCKD患者であると言われていましたが、最近の研究によると、約2,000万人、すなわち成人の5人に1人がCKDであると推計されています。

今後、高齢化が進むにつれてさらに増加すると見込まれており、国民病として注目されている疾患です。

慢性腎臓病(CKD)について

CKDとは?

「腎臓の障害」もしくは「腎機能の低下」が3か月以上続く状態のことです。

CKDの診断基準

腎臓のイラスト

(1)尿検査や画像診断、血液検査、病理検査などで腎臓に明らかな障害がある
(2)腎臓のろ過機能を表すeGFRが60ml/分/1.73㎡未満である
 (1),(2)のいずれかまたは両方が3か月を越えて続く

CKDって何がこわい?

体を正常な状態に保つ腎臓の働きが悪くなることで、体に多くの異常が出ます

  • 塩分や老廃物の排出ができなくなったり、水分量やイオンバランスの調整ができなくなり、むくみやめまい、疲労感などの不調が表れやすくなります
  • 血圧の調整ができなくなり、血圧が上がります
  • 血液の生成が妨げられ、貧血になることがあります
  • カルシウムの吸収に必要なビタミンDが作られず、骨が弱くなります

ただし、初期には自覚症状がほとんどないため、症状が自覚できるようになった時にはすでに進行している可能性が高いです。

腎機能の低下や障害の程度が悪化するほど、末期腎不全や脳・心臓の血管の病気による死亡の強力なリスク因子になります

腎機能は一度低下してしまうと、回復させることが極めて難しいです

重症化すると人工透析が必要になり、お金も時間もかかります

透析を受ける人のイラスト

血液透析の場合…

  • 年間約480万円の医療費がかかります
  • 3~5時間×週3回の時間が必要になります

早期発見・予防のためには?

検査結果で腎臓の状態を確認しましょう

慢性腎臓病(CKD)の早期発見のためには、定期的な検査を受けることが大切です。
吹田市で実施している各種健康診査においても、腎臓の状態がわかる検査項目が含まれています。
1年に1回は健康診査を受診し、数値の変化を確認しましょう。

尿検査

  • 尿たんぱく:腎臓の機能が低下すると、尿中に排出されるようになります

血液検査

血液検査や尿検査のイラスト

  • クレアチニン(Cr):本来腎臓の糸球体でろ過されて尿中に排出される老廃物ですが、排出がうまくいかなくなると血液中に増えてしまいます
  • eGFR(推算糸球体ろ過量):腎臓が老廃物をろ過する力を示す数値であり、腎臓の機能が低下するとこの数値も低くなります

腎臓をいたわる生活のポイント

食事や運動、体重計のイラスト

CKDは生活習慣病と深い関係があります。生活習慣病を予防する生活習慣が、CKDの予防にもつながります。

  • バランスの良い食事を摂る
  • 減塩を心がける
  • 適度な運動をする
  • 適正体重を維持する
  • 禁煙をする
  • アルコールは適正摂取量を守る
  • 血圧や血糖値、脂質の値等をコントロールする
  • 水分をしっかり摂る
  • 定期的に健康診査を受診する

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