ピックアップ吹田〔市報すいた 令和6年(2024年)1月号〕

ページ番号1031373 更新日 2023年12月28日

市議会11月定例会に提案

 11月28日に開会した市議会11月定例会に提案した主な内容をお知らせします。

条例案件

吹田市立学校条例の一部を改正する条例の制定

 過小規模校である山田第五小学校の学校規模適正化のため、同校を廃止し、山田第三小学校に統合するための改正。

予算案件

自転車ヘルメット購入に補助

 道路交通法の改正により、自転車のヘルメット着用が努力義務化されたことに伴い、2月から購入費用の半額(上限2000円)を先着1000人分補助するための費用。

200万円

市立吹田サッカースタジアム(Panasonic Stadium Suita)が公共建築賞・特別賞を受賞

 公共建築協会が主催する公共建築賞で、全国122点の応募の中から受賞しました。

 この賞は竣工後3年以上の施設が対象で、公共建築の総合的な水準向上を目的に2年に1回開催されています。設計施工だけではなく、地域社会への貢献や施設管理、保全といった視点も評価基準となっています。

 同スタジアムは、梁の長さを極力抑えた合理的な設計など、コストを抑えるためのさまざまな工夫のほか、分かりやすい動線、風景を感じられる大きな外部階段など、このスタジアムならではの体験ができる点が評価されました。

後藤圭二の市長コラムこもれび通り

そして100号

 「こもれび通り」が100号を迎えました。ご愛読いただき、ありがとうございます。

 「よくそれだけネタがありますね」と言われることがありますが、日々の出来事から感じたことを、なぜそう感じたのか考察してみて文章にするという作業なので、ネタが尽きることはありません。さて、100号にあたり、いつもよりスペースを拡大してお送りしましょう。

 数学者の岡潔さんは、著書「人間の建設」で「義務教育は何をおいても、同級生を友だちと思えるように教えてほしい。同級生を敵だと思うことが醜い生存競争であり、どんなに悪いことであるかということ、いったん、そういう癖をつけたら直せないということを見落としている」と言っています。

 勉強することの意義は、成績の優劣をライバルと競うことではなく、学びを通じて以前の自分よりも成長することです。一方で、受験勉強では子供たちは厳しい「生存競争」にさらされます。その経験は無駄ではありませんが、人格に「醜い癖」がつくまで子供たちを追い込むことは、教育とはいえません。

 昨年盛り上がったラグビーワールドカップでの試合終了後、敵・味方関係なくたたえ合うノーサイドのシーンにこそ、岡さんの言葉の行間が読み取れます。

 そして、岡さんは、今の人類文化は生存競争であるとし、「人類時代とはいえない、獣類時代である」と喝破しました。仲間を蹴落として上に登ることの何が悪い、と平然と言ってのけ、さらなる「強さ」を求め誇る獣類は、確かに身近にいます。

 強さを追求し、武道を極めた人物がこう言いました。「Real living is living for others.(本物の生き方とは、人のために生きることだ)」。これは、あのブルース・リーの言葉です。

 私たちがそれぞれに持つ「強さ」を、何にどう使うべきか。新年を迎え、改めて考えてみる時間を持ちたいと思います。

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