ピックアップ吹田〔市報すいた 令和6年(2024年)6月号〕

ページ番号1034680 更新日 2024年5月31日

2025年大阪・関西万博へ続く、花のカーペット Osaka Flower Carpet 2024

 開催まで1年を切った大阪・関西万博の機運を高めるため、4月27日~29日に万博記念公園の太陽の広場で実施。新潟県から届いた約10万本のチューリップを使い、市民や市内大学の学生など参加者全員で約200平方メートルのフラワーカーペットを作り展示しました。参加者は「みんなで作品を創り上げる達成感があった」などと話していました。今後も開催される予定です。

Panasonic Stadium Suitaで近畿市長会総会が開催

 近畿2府4県111市の市長が連携し、さまざまな行政課題の解決や国への働きかけなどを図る近畿市長会の総会が5月8日に行われました。会場は各市持ち回りで、今回は23年ぶりに吹田市が開催地に。当日は会場となったPanasonic Stadium Suitaに多くの市長が集まり、都市行財政制度の案件などについて審議を繰り広げました。懇談会をはさみ、午後からは早稲田大学の教授による自治体組織論の基調講演も。同じ近畿の市長同士で課題の共有や解決への糸口を探る貴重な機会となりました。

後藤圭二の市長コラムこもれび通り

哲学と評価

 全国に広く知られるようになった北大阪健康医療都市(健都)。JR大阪駅などへのアクセスが良いJR岸辺駅前の広大な用地を、単なる住宅地としてではなく、「健康・医療のまちづくり」をコンセプトに開発し、今や高い評価を得ています。

 吹田操車場跡地の活用について検討が始まったのは、今から20年以上前。市と関係者で何年も議論を重ねた結果、一義的な人口増、税収増を目的とせず、「市民の命と健康を守るエリアにする」という、今の健都につながる決断が下されました。多くの自治体が、人口を増やし税収を増やすという方針をとる中、当時、職員だった私は、そのまちづくりの哲学に驚きを覚えました。

 健都には国立循環器病研究センター(国循)、吹田市民病院、健都レールサイド公園、健都ライブラリー、緑の遊歩道などがありますが、これらの施設から税収は得られません。しかし、関連する研究所や企業が集まり、多くの医療関係者や研究者などが本市に居を構え、結果として健都が新たな転入者の吸引力になっています。

 将来を見越した投資の成果は、すぐには現れません。何年も先に「あぁ、あのとき取り組んでもらっていて良かった」と次の世代が実感してくれたら、と多くの公務員がその思いで仕事に取り組んでいます。難関工事の末、昭和39年に開通し60年経った新幹線、今日はその車中で書いています。

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