吹田の教育のいま〔市報すいた 令和7年(2025年)8月号〕

ページ番号1040033 更新日 2025年8月4日

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授業をアップデート 学び続ける先生たち

 先生にとって、授業は子供たちと向き合う大切な時間。授業力を向上するべく、日々の業務を調整して研修に参加し、先生も指導方法をアップデートしています。昨今では、時代の変化に伴い、授業を通して子供が自ら考え、未来を切り開く力の育成が求められており、研修もそれに対応したものに進化しています。今回は、吹田第六小学校で行われた研修の様子を紹介します。

今回の研修は・・・

 各校が進めている子供主体の授業づくりを支援する、市教育センター主催の研修。受講必須ではなく希望制の研修で、「教材研究会」と「授業研究会」の2本立てで行います。

 アップデートポイント
 研修の在り方も変化

以前は授業研究会が中心でしたが、授業の検討段階からみんなで考えていこうと、教材研究会も行うように。

授業を考える

 授業者(研究授業を行う先生)が、事前に学習指導案(授業の計画書)の作成などを通して教材への理解を深め、授業プランを考えます。

教材研究会

 授業者が授業提案を行い、研修参加者(同じ学校の先生や他校の先生)と意見交換したり、専門的な知識を持ち豊富な実践に長けた講師からアドバイスをもらったり。子供中心の授業になっているか、みんなで考えます。

授業を練り直す

 教材研究会で出た意見やアドバイスなどを参考に、より良い授業となるよう何度も練り直します。

授業研究会

 練り直した学習指導案などを基に、子供たちに授業を行います(研究授業)。授業後、実際の子供の反応から、子供たちにどのような力が身についたか、研修参加者や講師から改めて意見やアドバイスをもらいます。

今後の授業へ

研修を通して得た学びを参考に、さらにブラッシュアップを重ね、今後の授業づくりに生かしていきます。

実際の教材研究会に密着!

 今回は、小学4年生国語の「書くこと」をテーマとした授業提案です。教科書の文章を参考に言語での表現方法を学びつつ、テーマに沿って自分で調べた内容を相手に伝わるように発表する授業を行います。

 アップデートポイント

解き方を教えるのではなく、子供に身につけさせたい力を考える授業に。

こんな授業をしたい

授業者の発表

クラスの子供たちの現状から、子供たちにつけたい力などについて提案します

グループワーク

授業者も研修参加者も一緒に意見を出し合います

全体協議

グループワークで出た意見を基に全体で話し合います

講師による講義

子供たちに身につけさせたい力は何か、学習単元を見通して授業を考えているかなど、アドバイスをもらいます

先生たちにインタビュー!

授業者に立候補 前田 浩輔 先生

研究授業での学びを授業に反映したら、子供たちの反応に手応えを感じ火がついた

 昨年、校内での研究授業を担当して手応えを感じ、もっと授業力を高めたいと今回の研修を希望しました。実際に授業をする側として研修に参加すると、自分で準備してきた分、学びがより深まります。多くの経験を積んできた先生から得たアドバイスや意見を吟味したり、自分の考えと比較したりすることで、視野も広がります。

学校全体の授業力アップをめざす 保田 信子 校長先生

大人が主体的に取り組む姿を見て、子供たちにも主体性が芽生える

 子供たちに必要なのは、自分でいろんなことを考えて切り開いていく力。それを育てていくのが私たちの役目です。子供たちが自ら学び考えるようになるためには、まずは大人が主体的にならないといけない。こうした研修の機会を使って、学校全体として授業力を上げて子供たちに還元していきたいと思っています。

他校から研修に参加 山埜 善昭 先生

自分の授業を立ち止まって振り返り、新しい学びの視点をもらえる場

 日々忙しく、つい先生の目線で授業を進めてしまいがち。この研修では、子供の目線から授業をイメージでき、子供たちが何を感じているのかをもっと考えないといけないなと、改めて自分の授業を振り返るきっかけになります。希望制で参加する研修なので、グループワークなども前向きに進むのも大きな魅力です。

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