ピックアップ吹田〔市報すいた 令和6年(2024年)3月号〕
ページ番号1032819 更新日 2024年2月29日
吹田市総合防災センター(DRC Suita)が完成
2月3日、阪急南千里駅前に吹田市総合防災センター(DRC Suita ※Disaster Reduction Centre Suita)の開設を記念して、式典を行いました。この施設は北消防署と高度救助隊、北摂5市2町を管轄する北大阪消防指令センターの消防機能のほか、土木部と教育センターの機能を有する複合施設です。また、大規模な災害時には、市の災害対策本部と連動する市北部の災害活動拠点となります。
式典では後藤市長や野田議長などによるテープカットが行われたほか、消防音楽隊による演奏や救助隊による救助訓練が披露されました。
消防機能は3月8日(金曜日)から、土木部と教育センターは4月1日(月曜日)から運用を開始していきます。
大谷翔平選手から野球グローブが届く
MLBのロサンゼルス・ドジャースに所属する大谷選手が全国の小学校に寄贈した野球グローブが、教育委員会に届きました。
届いたのは大きさの違う3個が1セットになったもので、うち1個は左利き用のグローブです。それぞれのグローブには「野球しようぜ!」と大谷選手のメッセージが添えられていました。グローブは市立小学校全36校に各1セットを配付しました。
後藤圭二の市長コラムこもれび通り
吹田市をやってます
「社会に役立つ仕事ねぇ…そんなお仕事って楽しいですか?」まさに意表を突かれるコメント。
市の水道部職員だったころ、ある大学の文化人類学研究室に招かれました。「私はライフラインである水道事業に携わっています」と自己紹介した直後に受けた教授からのコメントでした。彼らは、自分の研究分野を説明する際に、「私はブータンをやってます」というような特有の表現を使います。その妙な日本語が交わされる空間で、教授からの問いかけに正直私は少しムッとしました。
その帰途、教授の言葉を反すうしつつ、ぼんやり車窓を眺めていました。世のため、人のために日々働く人たち。一方で、世の役に立つかどうかではなく「知りたい」という動機で、真実を追い求める探求者。この両者、互いに「そんな役にも立たないことを」「そんなことして楽しいですか?」と。
社会は一人ひとりの集合体です。役に立つか立たないか、楽しいかどうか。自分には理解できない価値観をも尊重し合える社会で暮らしたいものです。
月の満ち欠けと魚の繁殖行動との不思議な関係を明かすべく、沖縄の海に潜り続けた学生時代。当時の私の研究も、まぁ世の役に立たないものでしたねぇ。そんな私が今、「市民のお役に立つこと」を日々追い求めており、人のお役に立てる仕事のやりがい、楽しさを実感しているのです。