教育だより〔市報すいた 令和5年(2023年)12月号〕

ページ番号1030406 更新日 2023年11月30日

令和5年(2023年)12月1日 発行 吹田市教育委員会 朝日町3 電話6155-8063 ファックス6155-8077

教育理念

今 吹田から未来の力を 生命かがやき ともにつながり 未来を拓く吹田の教育

令和5年度 全国学力・学習状況調査の結果

 全国学力・学習状況調査は、義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から、全国の児童・生徒の学力や学習状況を把握・分析し、教育施策の改善や学校における教育指導の充実、学習状況の改善などに役立てる目的で実施しています。4月18日に市内公立学校の小学6年生3402人、中学3年生2756人を対象に実施された同調査の結果の概要をお知らせします。分析の詳細は市ホームページで確認できます。

◆問い合わせ/学校教育室(朝日町 電話6155-8229 ファックス6155-8872)

学力調査の結果から

 市の教科別正答率は、小中学校ともにすべての教科で全国値を上回りました。一方で、領域別正答率では、中学校数学の「データの活用」が全国値をわずかに下回りました。他の科目では「話の内容を捉え、話し手の考えと比較しながら、自分の考えをまとめる」「文章の概要を捉え、文と文との関係を正確に読み取る」などの項目に課題があることが分かりました。

 市では、今回の調査結果を分析し、課題の見られた項目については、今後、授業改善などに努め、課題解決に向けて取り組んでいきます。

学習状況調査(児童・生徒の質問紙)から

Q 普段の生活の中で、幸せな気持ちになることはどれくらいありますか。

 今年度から新設された質問です。肯定的回答率は全国値と比べて、小学校では0.3ポイント、中学校では0.6ポイント上回っています。他にも「先生はあなたのよいところを認めてくれていると思いますか」との問いに対して、全国よりも肯定的回答率が高いことから、児童・生徒が日頃から「自分にはよいところがある」と感じていることが伺えます。今後も自己肯定感を高めるような体験学習などの取り組みを進めながら、自己実現などを問う質問事項と合わせて、注視していきます。

Q 地域や社会を良くするために何かをしてみたいと思いますか。

 今年度から新設された質問です。肯定的回答率は全国値と比べて、小学校では1.0ポイント、中学校では4.1ポイント下回っています。学校では地域の人の講話、福祉体験、職業体験などで地域との連携を図っていますが、児童・生徒の地域とのつながりに関する意識が低くなっています。今後は、地域に関する教材や地域の課題に視点をあてた授業内容などを取り入れながら、地域への意識づけや、地域の一員として自分が今、そして将来何ができるのかを考えさせるような取り組みを進めていきます。

Q 小学5年生(中学1・2年生のとき)までに受けた授業は、自分にあった教え方、教材、学習時間になっていましたか。

 肯定的回答率は、令和4年度と比較して小中学校ともに上昇しています。全国値と比べると、中学校では1.6ポイント上回っています。他に「授業の内容がよくわかりますか」との問いに対しても、全国値と比べると肯定的回答率が高く、児童・生徒に合わせた授業改善が行われていると考えています。引き続き、正確に児童・生徒の実態を把握し、身につけたい力を明確にした学習活動の工夫や教材づくりなどを進めていきます。

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