ピックアップ吹田〔市報すいた 令和5年(2023年)12月号〕

ページ番号1030405 更新日 2023年11月30日

手話言語等促進条例を施行します

 12月1日(金曜日)から「手話言語の普及及び障害者の意思疎通手段の利用を促進する条例」を施行します。◆問い合わせ/障がい福祉室(電話6384-1347 ファックス6385-1031)。

 手話は、手指や体の動き、顔の表情を使って意思を伝える言語です。

 条例の施行によって、市全体で手話が言語であるという認識を深め、普及を促進し、手話をより使用しやすい環境となるよう整備を進めます。

 また、情報・意思疎通支援が必要な障がい者が、それぞれの特性や状態に応じて、点字や音訳、要約筆記や筆談などといった各種のコミュニケーション手段を容易に選んで使うことができる機会を確保し、すべての市民がお互いに人格と個性を尊重し合いながら、誰もが安心して暮らせる社会をめざします。

米沢富美子こども科学賞 受賞者決定

 市内小中学生の作品から選ばれた240点から、各賞の受賞者を決定し、10月21日に授賞式を行いました。◆問い合わせ/学校教育室(朝日町 電話6155-8207 ファックス6155-8872)。

市長賞

「さいきょうのどろだんごはどれだ?」黒嶋勇仁さん 千里第二小学校2年

教育委員会賞

「どーしても最後までおいしく飲みたいんだ」間宮惇生さん 桃山台小学校5年

学校教育研究会賞

「西川家のピンチを救え!!!ハマったおわん編」西川陽夏さん 佐竹台小学校6年

科学奨励特別賞

「わたしのまわりのリサイクルされたかみ」内藤佳純さん 古江台小学校1年

「タブレットをぶんかいしてみた」古畑琳太郎さん 高野台小学校3年

「夏休みに万博記念公園で見つけた生き物」小池崚登さん 千里丘北小学校4年

ひらめき科学奨励賞

「3秒ルールは本当なのか?」玉垣元太郎さん 千里第二小学校4年

「犬の水飲みについて」比嘉笑愛さん 岸部第二小学校5年

後藤圭二の市長コラムこもれび通り

米沢富美子さん

 「3秒ルール」、これは食べ物を落としても3秒以内ならセーフ!という俗説です。

 吹田市で「米沢富美子こども科学賞」が始まって14年。毎年、審査員を驚かせ、感心させ、時には笑わせてくれる大作と出会います。今年の受賞作品「3秒ルールは本当なのか?」もその一つ。動機と徹底した調査に、審査員一同参りました。

 忘れてはならないのは、それを生む家庭環境でしょう。「なぁなぁ、3秒ルールって言うけど4秒やったら食べたらアカンの?」と問いかける子供に、「知らんがな。しょーもないこと言うてんとはよ宿題やり!」と返し、好奇心の芽を摘んでいたら、この研究は生まれなかったかもしれません。

 昭和13年に吹田市で生まれ、幼いころから「なぜ?」を連発し、母に「もっと教えて」とせがんでいた少女が、後に物理学者として世界的な功績をあげました。女性初の日本物理学会会長となった米沢富美子さんです。「考えだすともう、夜寝るのも忘れて」と、世界中の誰も知らないこと、新しいことを見つけることに楽しみを見いだして研究の道を突き進み、80年の生涯を全うされました。

 なぜ?という科学の原点は、研究者も子供も同じです。それが、これからもこの賞に引き継がれていきます。

 今年もとびきり面白かったですよ、米沢先生。

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