令和7年1月市報すいた 市長コラム「忘れてた!」

ページ番号1037302 更新日 2024年12月24日

 「あれ?ない!」先日、東京出張のため新大阪駅のホームまで来て、スマートフォンを自宅に忘れたことに気付きました。旅行や出張に限って神様はイタズラ、いや、私はミスを犯します。そのときの気持ちはもう何とも言えません。同行していた秘書は「市長と離れたら連絡が取れない」と青ざめていました。
 スマホ無しの2日間は案外快適でした。ポケットは軽く、着信やメッセージ、バッテリー残量を気にする必要がなく、束縛されることのない、すがすがしさを感じました。(裏でいろいろとフォローしてくれていた秘書のおかげではありますが。)
 特に意識せず、ふだん使っているもの、守っていること、習慣化していること。それらをやめたとき、失ったときに初めてその価値に気付きます。それがいかに大切であったか、あるいは意味がなかったか。
 大きな話になります。私たちは四季を失いつつあります。春夏秋冬の季節の移ろいが日本特有の情緒や文化を育んできましたが、雨の降り方も含め気候に穏やかさがなくなってきました。「二季」とその短い合間を生きるこれからの人々は、新たにどのような文化を紡ぐのでしょうか。
 「秋晴れって何?」「小春日和?」「寒い、の次は暑いでしょ」このように四季を忘れてしまう日が来るかもしれません。そして、AIに頼る時代が訪れても、決して忘れてはならないことがあります。「あ、人間やっちゅーことを忘れてた!」

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