令和6年6月市報すいた 市長コラム「哲学と評価」
ページ番号1034568 更新日 2024年5月27日
全国に広く知られるようになった北大阪健康医療都市(健都)。JR大阪駅などへのアクセスが良いJR岸辺駅前の広大な用地を、単なる住宅地としてではなく、「健康・医療のまちづくり」をコンセプトに開発し、今や高い評価を得ています。
吹田操車場跡地の活用について検討が始まったのは、今から20年以上前。市と関係者で何年も議論を重ねた結果、一義的な人口増、税収増を目的とせず、「市民の命と健康を守るエリアにする」という、今の健都につながる決断が下されました。多くの自治体が、人口を増やし税収を増やすという方針をとる中、当時、職員だった私は、そのまちづくりの哲学に驚きを覚えました。
健都には国立循環器病研究センター(国循)、吹田市民病院、健都レールサイド公園、健都ライブラリー、緑の遊歩道などがありますが、これらの施設から税収は得られません。しかし、関連する研究所や企業が集まり、多くの医療関係者や研究者などが本市に居を構え、結果として健都が新たな転入者の吸引力になっています。
将来を見越した投資の成果は、すぐには現れません。何年も先に「あぁ、あのとき取り組んでもらっていて良かった」と次の世代が実感してくれたら、と多くの公務員がその思いで仕事に取り組んでいます。難関工事の末、昭和39年に開通し60年経った新幹線、今日はその車中で書いています。
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