令和6年11月市報すいた 市長コラム「奥能登を想う」

ページ番号1036701 更新日 2024年10月28日

 「心が折れてしまいました」「もうここには住むな、ということですかね」「笑うしかありません」
 これは、豪雨に襲われた輪島市民が絞り出した言葉です。今年の正月、地震により大きな被害を受けた石川県の奥能登地域。ようやく復旧に取りかかり始めた9月のこと、今度は記録的な豪雨が容赦なく被災地を襲い、土砂崩れや河川の氾濫により、またも大きな被害に見舞われました。
 地震発生以来、吹田市は輪島市と復旧支援協定も結び、災害対応に追われる市役所業務を懸命にお支えしてきました。職員数が300人に満たない輪島市役所にとって、今回の地震被害はその対応力をはるかに上回るもので、発災直後から初動期、そして復旧に向けて動き出すまで、市役所の機能は混乱し続けました。
 ようやく復旧に踏み出した矢先の豪雨災害。私はテレビの前で言葉を失いました。即刻、本市の災害マネジメントの専門職員を現地に送りましたが、「なぜ能登ばかりが…」という住民のみなさんの気持ちは想像を超えるものです。
 災害のみならず、私たちの身の回りには、さまざまなことで心が折れそうになっている方々がおられます。「笑うしかない」と心でつぶやく人の、静かな笑顔に隠された思いを、私たちは日頃見逃していないでしょうか。

このページに関するお問い合わせ

総務部 秘書課
〒564-8550 大阪府吹田市泉町1丁目3番40号 (高層棟4階)
電話番号:06-6384-0196 ファクス番号:06-6384-2677
お問い合わせは専用フォームをご利用ください。

ご意見をお聞かせください

このページに問題点はありましたか?(複数回答可)