市長コラム「こもれび通り」
ページ番号1018790
令和8年3月号
方向音痴
商業施設でトイレに入ります。手を洗って外に出て右に曲がります。「あれ?反対やった」
地下鉄から地上に出た際も、目的地とは反対方向へ自信満々で歩き出します。私にとって道に迷うのは日常茶飯事。もう慣れっこです。しかし、頭の中に天性のGPS機能を備えている妻にとっては理解しがたいことのようで、もはや哀れみの対象になっています。
「音痴」とは、うまく音程がとれない人のことです。私は、演奏や歌声の音程、リズムがずれていると非常に気になります。大きな音や雑音は苦手で、音感は鋭いほうです。
人それぞれ、音、色、香り、味、デザインなどに対する感受性は異なります。インテリアやファッション、笑いのセンス、運動神経、そして方向感覚も。
今日もテーブルの脚に小指をぶつけ、痛みに顔をゆがめる妻。なぜ何度も同じ場所でぶつけるのか私には不思議ですが、それは妻の個性。そして方向音痴も私の個性。「なんで気づかんの?」「普通はわかるよね」「出来へんことが信じられへんわ」などと思うことは誰にでもあるでしょう。そういうあなたも、間違いなくそのように思われているのです。
「あなたは私じゃない」「私はあなたじゃない」この言葉を思い出すのです。トイレから逆方向に行くたびに。
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