市長コラム「こもれび通り」
ページ番号1018790
令和7年4月号
アドリブ
「カデンツァ」とか「インプロビゼーション」という言葉を耳にしたことはありますか?音楽用語で、簡単に言うと決まりのない即興的な表現、アドリブのことのようです。
市長になって間もないころ、行事などでは担当者が作成してくれた原稿を少し参考にして話していました。しかし、その原稿がだんだん箇条書きになっていき、今や紙一枚の簡単なメモになりました。「市長はどうせ原稿どおりには話さんし」という担当者の声。
この仕事、人前でマイクを持たせていただく機会が多く、大小数えたところ年に500回以上も。そりゃアドリブにもなりますよね。たいていマイクを持つ直前まで話す内容は決まっておらず、だからでしょうか、大体話が長くなります。
この「こもれび通り」もいわばアドリブ。その感覚は、協奏曲でオーケストラの伴奏なしで即興的に独奏するカデンツァに似たものなのでしょう。「聴衆への市長の使命は、ソリスト(独奏者)として型にとらわれず自分の言葉を奏でることだ」という名言。あ、これは今作ったのですが。
こうして自身でハードルを上げてしまうのは私の悪い癖ですが、「その場その場で今の気持ちをお伝えする、そこにハードルなんかないからね」と、準備不足を言い訳しつつ、今日もマイクを持つのです。
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