市長コラム「こもれび通り」
ページ番号1018790
令和8年9月号
故郷
今年は出張機会が多くあり、行った先々でさまざまな課題を見聞きします。中には、熊対策に悩む地域も。
今、私たちは経験したことのない人口減少社会を生きています。特に、地方は都会に比べて格段に厳しい状況にあります。
地方では、人が減るにつれて、公共交通、医療、教育、買い物など暮らしを支えるサービス機能がどんどん低下しています。「愛着あるこのまちだけど、これからも暮らし続けられるのかなぁ」「老後を考えると、いっそ都会に移った方がいいかも」そんな声が聞こえてきます。
学生時代、東京ほど魅力的なまちはない、と感じていましたが、今は、故郷吹田が一番落ち着きます。まちのどこに魅力を感じるかは、人それぞれ。年齢や仕事、家族構成など、ライフステージとともに変化することもあります。そして、足らずを言えばきりがありません。
しかし、命と文化的な暮らしを支える最低限の機能すら維持できないまちは、これからどうなっていくのか。地方を訪れ、そこにしかない魅力を前にするとその思いが脳裏をかすめます。
吹田に帰るとホッとします。この便利で恵まれた都会に暮らせることがどれだけありがたいか。その一方で、「何とかなるやろ」では何ともならない状況が日々全国で進んでいることにも、目を向けなければなりません。
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