令和6年度吹田市一斉合同防災訓練 1.19全庁有事モードの実践~災害時吹田市役所はこうなる~(2025年1月16日提供)
ページ番号1037606 更新日 2025年1月31日
危機管理室(電話:06-6384-1753)
ポイント
全国でも類を見ない、応援機関との情報活動を含むリアルな災害状況による本格的な防災訓練を実施
- 訓練日時
- 令和7年(2025年)1月19日(日曜)午前9時00分~正午
- 訓練場所
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吹田市役所高層棟3階 吹田市危機管理センターなど(市役所庁舎以外に、小学校や公園など市内各地でも訓練を実施)
- 訓練想定
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吹田市における想定災害規模の地震災害(阪神・淡路大震災と同等規模の上町断層帯地震による直下型地震)
吹田市では、阪神・淡路大震災を契機として定められている毎年1月第3週の防災とボランティア週間において、「吹田市一斉合同防災訓練」として市全体での防災訓練を実施しており、災害対応の中心となる市役所においては、全ての庁内組織に加え、外部応援機関の参加も含む本格的な防災訓練を実施しています。
阪神・淡路大震災から30年の節目に実施する今回の訓練では、令和6年能登半島地震等における被災地支援活動(※)で得た経験と教訓を踏まえた訓練として、「1.19 全庁有事モードの実践~災害時吹田市役所はこうなる~」をテーマに、応援機関との情報活動も含むリアルな災害状況を想定した訓練を実施します。
※吹田市では、令和6年能登半島地震及び令和6年奥能登豪雨により被災した石川県輪島市において、総務省災害マネジメント総括支援員(GADM)が発災直後から支援活動を実施しました。

訓練の経過及び実施内容
経過・課題
- 初動期の早期体制確立は、EMC設置以降継続的に訓練を実施し、体制の確立については全国の先進事例として扱われるなど成果を得ている
- 一方で、本市GADMによる輪島市支援で得た経験と教訓から吹田の弱点が明らかとなった
- 「地方都市における地震対応のガイドライン」に記載された項目(17項目)に基づく対応は、被災地において漏れなく対応が必要となる
- 輪島市では300名/日 規模の応援職員を受け入れ、災害対応に係るリソース(活動拠点や資材など)の調整に苦慮 ⇒ 同様の状況下での本市の受援体制確立が喫緊の課題
応急・復旧期を中心とした災害対応では、人的・物的支援の受入れなどリアルな災害時の状況を想定した各部・各班の連携による対応についての経験値が少ないため、EMCだけでなくDRCを含め全庁が有事モードとなった際の状況認識を市職員で共有するなど、訓練による経験値の向上が必要となっている
訓練設計
約1か月前(事前訓練)
- 各部各班へ災害対応項目(17項目)に対応する状況付与を実施
- 受援体制の確認(人的・物的支援(資源)の確保)、活動拠点、必要資材の精査
- 各種計画、マニュアルの確認と見直し、実践レイアウトの検討、提案等
参謀部本部班(危機管理室)、関係各班が事前に協議調整を行い連携した対応について検討
訓練当日
①災害対策本部運営訓練(情報活動訓練であり、フェーズの統一が必要となることから発災後72時間後で設定)
- 本訓練は、災害発生72時間後(応急期の初期)の想定のもと各部が連携した情報活動に取り組み、本部会議資料を取りまとめた後、第8回災害対策本部会議を開催し、災害対策の意思決定を行う。
- 本部会議資料作成にあたり、72時間フェーズでの災害対応17項目の対応進捗を取りまとめる必要があることから、本部班より各部庶務班を通じて7対応状況等について確認を行う。(72時間時点での対応を具体的にイメージできるよう、各部へ状況付与を実施)
②各部各班におけるレイアウト展開等(各部各班が対応する災害対応項目で繁忙(ピーク)となるフェーズで訓練を設定)
- 事前訓練での状況付与への対応として、見直したマニュアルや計画等に基づく行動確認や空間確保、現地レイアウトの展開等を当日訓練として実施。
(例)罹災証明書発行窓口、被災者生活再建支援ワンストップ窓口の設置、公費解体等対応窓口の設置、物資輸送拠点の救援物資受入れレイアウト設置、応急対策職員派遣制度に基づく他自治体(応急危険度判定、被害認定調査、避難所運営)の受入れ拠点の確保、ボランティア等の受入れ拠点の設置
後日(課題の洗い出し)
当日訓練により確認した課題を基に計画・マニュアルをブラッシュアップ
訓練当日の流れ
- 時間
- 災害対策本部運営訓練
- 9時
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訓練開始@オペレーションルーム
- 本部運営実施(状況付与あり)
- 参謀部、各部による情報活動
- 10時15分
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災害情報分析会議@災害対策本部会議室
- 10位30分
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第8回災対本部会議@災害対策本部会議室
- 意思決定、本部長指示
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時間
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各部各班の訓練
- 9時
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訓練開始
- 参謀本部との情報連携実施(状況付与への対応)
- 事前訓練で見直したマニュアル、計画等に基づく行動確認、検討した現地レイアウトの展開等
- 10時30分
- 本部員報告
- 時間
- 各部各班が行うレイアウト展開等の視察
- 11時
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- 本部長、副本部長の庁内視察
- 参謀本部は事前訓練状況付与への対応結果収集
- 本部員は適宜庁内視察
- 各部各班は視察者への説明等の対応
- 11時45分
- 庁外展開レイアウト等確認@災害対策本部会議室(画像・映像)
- 12時
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- 訓練講評
- 訓練終了
訓練参加予定機関(応援機関等)
- 関係自治体(大阪市、高槻市、茨木市、兵庫県西宮市、兵庫県芦屋市、石川県輪島市等)
- 関係機関(陸上自衛隊第36連隊第4中隊、大阪府吹田警察署、気象庁等)
- その他、多数の自治体、企業、研究機関等の視察受入れを予定しています。