吹田の教育のいま〔市報すいた 令和7年(2025年)12月号〕

ページ番号1041118 更新日 2025年11月28日

◆問い合わせ/教育総務室(朝日町 電話6155-8063 ファックス6155-8077)

令和7年度 全国学力・学習状況調査

 全国の小学6年生、中学3年生を対象に、4月に行われた同調査の結果の概要をお知らせします。市では、今回の調査結果を分析し、授業の改善や課題の解決に向けて取り組んでいきます。詳しくは市ホームページへ。

学力調査

国語、算数・数学に加え、3年に一度の頻度で英語と理科も実施。今年度から、中学理科は生徒が活用するICT端末などのコンピューターを使った試験(CBT方式)に変更となりました。今後、段階的に小学校も含めすべての教科でCBT方式が導入される予定です。

中学理科では、従来の素点方式(正答数・正答率)ではなく、新たにIRT方式を導入。IRT方式では、生徒の正答・誤答が、問題の特性(難易度、測定精度)によるのか、生徒の学力によるのかを区別して分析し、学力スコアを推定することができます。

教科別正答率は、小中学校ともに、すべての教科で大阪府平均、全国平均を上回りました。特に、中学数学は顕著に高い結果となりました。

学習状況調査

生活習慣や学校環境などについての質問に児童・生徒が回答。各質問に対する回答率と、各教科の平均正答率(中学理科はIRTスコア)との相関を分析しています。

Q.学校の授業時間以外に、ふだん(月曜日~金曜日)、1日当たりどれくらいの時間、勉強をしますか(学習塾で勉強している時間や家庭教師の先生に教わっている時間、インターネットを活用して学ぶ時間も含む)。

 1時間以上の時間を回答した割合は、小学校58.9パーセント、中学校69.4パーセントでした。一方で、「30分より少ない」「全くしない」と回答した割合は小学校21.6パーセント、中学校16.6パーセントとなっています。 ふだんの勉強時間が短い児童・生徒ほど、各教科の平均正答率が低くなる傾向が見られ、特に算数・数学、理科では大きな差が見られました。

 月曜日~金曜日の学校外での学習方法や時間の使い方などについて、学校・家庭・地域で連携して支援を行っていきます。

Q.あなたは自分がPCやタブレットなどのICT機器を使って情報を整理する(図、表、グラフ、思考ツールなどを使ってまとめる)ことができると思いますか。

 「とてもそう思う」「そう思う」という肯定的な回答率は、小学校71.4パーセント、中学校62.1パーセントでした。肯定的な回答をした児童・生徒の各教科の平均正答率は、「あまりそう思わない」「そう思わない」と回答した児童・生徒に比べ、総じて高い傾向が見られました。

 市では「図や表、グラフ、短い文章、会話文などの内容を関連付けて、それを基に論理的に考えたり、自分の考えをまとめ、伝えたりすること」を学習課題として挙げています。児童・生徒がICT機器を使って情報を整理する(図、表、グラフ、思考ツールなどを使ってまとめる)ことができるよう、授業での活用をより積極的に行い、課題解決を図っていきます。

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