吹田市×国循 食育講座「知らなかった!減塩の大切さと手軽さ」を開催しました(令和6年3月)
ページ番号1034152 更新日 2024年4月19日
この講座は、令和5年10月~11月に実施した保護者対象の
食育講座「小学校給食の工夫を家庭の食事にも」に続いて、
対象を子供にも広げて開催しました。
減塩の大切さや、家庭で手軽に続けられる減塩の方法について、
クイズや試食を通して楽しみながら学んでもらいました。
- と き:令和6年3月30日(土曜) 午後2時30分~午後4時00分
- ところ:夢つながり未来館「ゆいぴあ」4階 会議室1・2・3
- 内 容:1)動画視聴「しおのひみつ」 2)減塩のお話・クイズ 3)みそ汁の飲み比べ体験 4)給食レシピの紹介と試食
動画視聴「しおのひみつ」
小学生の子供にも分かりやすく作成した動画を使い、
日本人の多くが塩をとり過ぎている現状や塩と生活習慣病との関係、
子供の頃から塩の摂取量を意識した食生活が大切であることを
お伝えしました。
自分の食習慣はどうかな?
(講師:吹田市健康まちづくり室 管理栄養士)
普段の食事で、自身の食べ方について意識することは少ないかもしれません。
そこで、お寿司を食べる時にしょうゆをどれくらいつけているのかを例に、自身の食習慣を振り返ってもらいました。
お寿司は”すしめし”に塩が含まれているので、しょうゆをつけすぎると、1回の食事で多くの塩を摂取してしまうことになります。
いつもの何気ない習慣が塩のとり過ぎにつながることもあるので気をつけましょう。
減塩のお話・クイズ
(講師:国立循環器病研究センター社会実装推進室 竹本上級研究員)
食品に含まれる塩のことや栄養成分表示のことなど、減塩の実践に役立つお話をクイズを通して分かりやすくお話してもらいました。
おいしく続けられる減塩の工夫「かるしお」のポイントや、レシピサイトのかるしおレシピの紹介もありました。
※かるしおとは、国循が推奨する「塩をかるく使っておいしさを引き出す」減塩の新しい考え方です。
みそ汁の飲み比べ体験
おいしく減塩するための工夫に「だし」の活用があります。今回は、だしの旨味を活用した減塩の味を知ってもらうため、3種類のみそ汁を飲み比べてもらいました。
「おいしいと感じるのはどれ?」
①水+みそ(塩分濃度0.6%)
②顆粒だし+みそ(塩分濃度0.9%)
③かつおだし+みそ(塩分濃度0.7%)
※3種類とも味噌は同量
参加者の7割の方が②の顆粒だし入りのみそ汁をおいしいと回答しました。②と③はどちらもだしを使っていますが、だしの種類に違いがあり、②の顆粒だしの方が塩を多く含んでいます。多くの方は塩味の強い顆粒だしの味を選んだものと思われます。
味の好みは日頃の食習慣との関わりが深いため、今回飲んでもらったかつおだしのみそ汁の味(濃さ)を目安に、適切な塩の量(味の濃さ)を日頃から意識することで、だしのうま味といった塩味以外のおいしさも知っていくことが大切です。
給食レシピの紹介と試食
【小学校給食での取組のお話の概要】
(講師:吹田市教育委員会学校教育部保健給食室 管理栄養士)
学校では、『給食』という生きた教材を活用して、子供たちに食育を実施しています。学校給食で摂取する栄養量は、国の学校給食摂取基準に示されており、子供の頃からとり過ぎとされている塩については、現状をふまえて厳しい基準になっています。そのような基準を満たしたおいしい給食の提供に向けて、給食の献立に国循の「かるしお」の手法を導入し、塩の摂取量の低減に取り組んでいます。子供たちには、適切な塩の量(味の濃さ)で作られた給食の味に慣れてもらうこと、塩をとりすぎない習慣を身につけてもらうことを給食を通じた食育として実施しています。
「かるしお」の手法を導入した給食のメニューの一つに「ガーリックツナピラフ」があります。野菜をしっかり炒めて素材の旨味や甘みを引き出し、にんにくの香りを活かすことで、適切な塩の量(味の濃さ)でおいしく仕上げることができます。
【給食メニューの「ガーリックツナピラフ」を試食】
実際に「ガーリックツナピラフ」を試食いただき、家庭の料理と比べて『味の濃さ』と『おいしさ』をどう感じるかを聞きました。全員が“おいしい”と回答し、そのうち約7割の方は“薄味でもおいしい”と回答しました。減塩の料理のおいしさを知ることで、減塩を始めてみようと思うことができるかもしれません。
国立循環器病研究センターの元調理師長の長尾氏からは、「子供の頃から薄味に慣れておくことが大切。子供にとっては今回試食した料理の味付けで十分であることを知っていただきたい。」とのコメントをいただきました。
参加者の感想(一部紹介)
- 子供と参加できたのが良かったです。食事時間の話題にしていきたいと思います。
- 自分や家族の健康を常に意識して生活していきたいと思いました。
- 減塩の大切さや簡単にできる料理法を知り、勉強になりました。
本ページでお伝えした内容を参考に、適切な塩の量(味の濃さ)を日頃から意識し、塩をとり過ぎない食生活を心がけていきましょう。
かるしおの手法を取り入れた給食メニューもご家庭でぜひ作ってみてください。
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このページに関するお問い合わせ
健康医療部 健康まちづくり室
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