食育講演会「健康的な骨づくりのための食生活」を開催しました(令和3年1月)

ページ番号1016194 更新日 2022年10月21日

※今年度は新型コロナウイルス感染拡大防止のため動画配信を行いました。

講演テーマ

食育講演会「子どもの頃からが大事!健康的な骨づくりのための食生活」

配信期間

令和3年1月22日(金曜)午前9時00分~1月25日(月曜)午後5時30分

講師

大阪樟蔭女子大学 健康栄養学部 健康栄養学科 教授 津川尚子 先生

講演内容

長年にわたり骨の健康について研究をされている津川先生より、「健康的な骨づくりのための食生活」をテーマにお話しいただきました。以下、概要です。

健康的な骨づくりについて

人の骨密度は20歳代をピークに加齢とともに減少するが、子どもの頃から適切な食事と運動を継続することにより、高齢になっても骨密度は維持できる。コロナ禍においては骨に良くない生活が続いており、骨粗しょう症予防のためにも、より骨づくりを意識した生活が大切である。

カルシウム

イラスト:チンゲンサイ

イラスト:チーズ

イラスト:牛乳

日本人の50-70%は摂取不足である。
食生活の工夫としては

  • 牛乳・チーズ・ヨーグルト・豆腐から1日2品は食べる
  • 小魚、海藻、ゴマ、小松菜やチンゲン菜を食べる
  • 南蛮漬けやマリネで魚を骨ごと食べる など

ビタミンD

イラスト:太陽

カルシウムの吸収を助けてくれるビタミン。
食事からとるほか、紫外線から皮膚で作られるが、紫外線を避けた生活や魚の摂取量が減っていること等から、日本人の約半数が潜在的に不足しており、長期的な骨に対する影響が危惧される。

イラスト:鮭切り身

イラスト:イワシ・マイワシ

特にコロナ禍では、外出自粛などにより日光に当たらない生活が続いている人もいるため、注意が必要。
心がけてほしいこととしては、

  • ビタミンDは魚に多く含まれるため、できれば週2回以上食べるよう心掛ける
    特にサケ、いわし、あじなどに多い
  • 適度な日光浴をする(夏なら木陰で30分、冬なら手や顔に1時間程度(UVカットを使用せず))

ビタミンK

イラスト:小松菜

イラスト:納豆

骨の強度を強め、質の良い骨を作るビタミン。
納豆や野菜(春菊、小松菜、かぶ等)、粉茶(抹茶)、青汁などを意識してとると良い。

レシピ紹介

津川先生も参画している、あらゆる年代の人々に役立つ骨の情報を発信している「コツコツ骨ラボ」では骨づくりのための美味しいレシピを紹介。レシピごとにカルシウム、ビタミンD、ビタミンKの量が記載されており、1日に推奨されている量に対する充足率も分かります。詳しくは「コツコツ骨ラボ」へ。

適度な運動も大切

イラスト:体操

イラスト:ウォーキング

骨はいつも作り替えられており、重力や運動などの刺激を受けてより強い骨が作られる。
コロナ禍では外出自粛などにより運動量が減っていることが想定され、より注意が必要。
無理せず、自分にあった運動を取り入れましょう。


コロナ禍においても
骨の健康に気を配り、
いつまでも
「元気で、美しく、格好よく」

オンライン環境のない方に向けて動画上映会を実施しました

  • 日時:令和3年3月19日(金曜)午前10時15分~11時30分
  • 場所:メイシアター小ホール

写真:動画上映会1

写真:動画上映会2


8名の方が参加されました。動画上映終了後は、津川先生にZoomを利用して質問させていただきました。

視聴者からの感想(一部紹介)

  • カルシウム以外のビタミンDやビタミンKの働きが良く分かった
  • 自分の食生活の改善すべき点が明確になった
  • 自分だけでなく子供や親のためにもなる内容だった
  • 日常生活の中に取り入れたい

視聴者からの質問

Q必要な栄養素は必ず毎日摂るべきでしょうか。旅行や外食などで無理だった場合、翌日で調整するといった食事の仕方ではダメでしょうか。

A津川先生より回答

旅行や外食などで日常的な食事が摂れない場合はありますが、あまり細かいことは気にせず、まずは、その時、その場の食事を「楽しむ」ことがとても大切なことだと思います。栄養バランスのことは、普段の日常生活で意識していただければ結構です。
栄養素の種類にもよりますが、今回解説させていただいたビタミンDは他の栄養素よりも血中に安定的に長く循環する性質がありますので、すぐに体内からなくなることはありません。日常的にも週に2、3回程度の頻度で魚などを摂取していただければよいという栄養素です。

このページに関するお問い合わせ

健康医療部 健康まちづくり室
〒564-0072 大阪府吹田市出口町19番3号(吹田市保健所内)
電話番号: 【総務・健都・健康づくり・DH・企画担当】06-6384-2614
ファクス番号:06-6339-2058
お問い合わせは専用フォームをご利用ください。

ご意見をお聞かせください

このページに問題点はありましたか?(複数回答可)