乳がんの基礎知識
ページ番号1016711 更新日 2024年9月2日
日本人女性のかかるがん第1位「乳がん」
乳がんは日本人女性がかかるがんで最も多く、近年増加しています。乳がんは早期発見により、適切な治療を受ければ、比較的良好な経過が期待できます。
乳がんの早期発見について
大切な習慣「ブレスト・アウェアネス」をご存知ですか?
女性が自分の乳房の状態に日頃から関心を持ち、乳房を意識して生活することを「ブレスト・アウェアネス」と言います。
ブレスト・アウェアネスは、従来の乳房の自己触診とは意味が異なり、ヘルスリテラシーという健康を意識し、理解し、正しく判断する力を意味します。女性が生涯を通じて健康で明るい、充実した生活を送るために大切な習慣である「ブレスト・アウェアネス」を身につけましょう。
ブレスト・アウェアネスのポイント
- 自分の乳房の状態を知る
- 乳房の変化に気をつける
- 変化に気づいたら、すぐに乳房疾患を専門とする医療機関を受診する
- 40歳になったら継続して2年に1回乳がん検診を受ける
1.自分の乳房の状態を知る
着替えや入浴時等、日頃から自分の乳房を見て、触って、感じて、普段の乳房の状態を知りましょう。
「いつもと変わりないかな?」という気軽な気持ちで自分の乳房を意識する時間を持つことが大切です。
自分の乳房に対する意識が高まることで、乳房の変化に早期に気づきやすくなり、乳房の変化があった場合はすぐに受診する等適切な行動がとれるようになります。
【指で触る範囲】乳房の部分だけではなく、下は肋骨の弓側のところまで、内側は肋骨の中央、外側は脇の下まで。
【触り方】4本の指をそろえて、指の腹で肋骨をなぞるように触れます。
2.乳房の変化に気をつける
早期の段階では自覚症状に乏しい乳がんですが、些細な変化に気づくことは早期発見につながります。
気をつけるべき乳房の変化を知りましょう。
特に注意すべき症状
- しこり
よく知られる症状としてしこりがあります。以前より硬いところや以前になかった部分にしこりがないか確認しましょう。乳がん以外の良性の場合もありますが、しこりを発見したら、自己判断せず、すぐに受診しましょう。 - 乳頭分泌
衣類に乳頭からの分泌物が付着する場合があります。特に黒色や褐色の血性分泌物があれば、すぐに受診しましょう。 - 乳頭部分のただれ
乳頭や乳輪のただれや湿疹は皮膚疾患以外に乳がんの症状の場合があります。乳頭部分のただれ等があれば、すぐに受診しましょう。 - 皮膚のひきつれ等
乳房の皮膚のへこみやひきつれ、赤みにも注意しましょう。
その他、乳房の痛み、鎖骨やわきの下の腫れ等の症状にも気をつけましょう。
3.変化に気づいたら、すぐに乳腺疾患を専門とする医療機関を受診する
乳がんは乳腺に発生する悪性腫瘍ですが、進行すると血管やリンパ管を通じて、乳腺以外の組織や臓器へ転移します。乳がんは女性にとって最もかかりやすいがんですが、早期発見・早期治療により、9割が治ると言われています。乳がんから命を守るために、少しでも早く発見し治療することがとても重要です。乳房の変化に気づいたら、迷わず速やかに乳房疾患を専門とする医療機関を受診しましょう。
4.40歳になったら継続して2年に1回乳がん検診を受ける
早期のがんは自覚症状を伴わないことが多いため、検診を受けることが大切です。現在、乳がん死亡率減少効果が証明されている検査方法はマンモグラフィ検査のみです。40歳以上の女性は継続して2年に1回乳がん検診を受けましょう。
毎月19日はピンクの日です
ピンクリボンフェスティバルでは、毎月19日を『ピンクの日』として、ブレストチェックをはじめとした「ブレスト・アウェアネス」(乳房を意識する生活習慣)を推奨しています。
乳がん検診について
40歳以上の女性に2年に1回乳がん検診を実施しています。
早期のがんは自覚症状がありません。早期発見のために定期的に乳がん検診を受けましょう。
また、検診結果で要精密検査と判定されたら、必ず精密検査を受けましょう。
乳がん検診の精密検査について
- マンモグラフィ検査:疑わしい部位を多方向から撮影します。
- 超音波検査:超音波を使用して、疑わしい部位を詳しく観察します。
- 針生検下の組織診:疑わしい部位に針を刺して、細胞や組織をとり、悪性か調べます。
関連リンク集
- がん検診
- 乳がん体験談
- 国立がん研究センターホームページ「がん情報サービス 乳がん」(外部リンク)
- 乳がん検診の適切な情報提供に関する研究(厚生労働省研究班)「ブレスト・アウェアネス(乳房の健康チェック)のすすめ」(外部リンク)
- 公益財団法人日本対がん協会ページ「ピンクの日」(外部リンク)
このページに関するお問い合わせ
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