女と男のいきいきライフ〔市報すいた 令和5年(2023年)11月号〕

ページ番号1029937 更新日 2023年10月31日

女と男のいきいきライフは市民スタッフと協働し、編集しました。

◆問い合わせ/人権政策室(電話6384-1461 ファックス6368-7345)

外出先で困った!子供のトイレ~みんなで考える安心・安全

こんなことありませんか?

 孫娘を女子トイレの前で待っていて、ジロジロ見られた。

 トイレの前に、男の人がうろうろしていてなんだか嫌なときがあるわ。

 駅のトイレから出てきたら、待たせていた孫がいなくてドキっとした。

 娘と男性トイレに入るのに抵抗があります。いくつまでならOKなの?

 うちの子は男の子だから、1人でトイレに行かせてるけど、だめなのかな…。

 トイレに行くとき、ベビーカーはどこに置いたらいいの?

 「何歳から1人でトイレに行かせてもいい?」「性被害は女の子だけ?」

 「大きくなれば、1人で行かせるのも自立のために大事?」

 外出先のトイレで悩むことはありませんか?

 トイレは人の目が届きにくく、犯罪が起きやすいという事実を大人が認識しておくことは大切です。

 外出先で、子供がトイレを安全に使うにはどうすればよいか、市民スタッフが考えてみました。

防犯面での心がけ

子供を1人にしない

 基本的には子供だけでトイレには行かせないことを徹底しましょう。「ちょっとくらいなら…」「学校では1人で行っているから大丈夫」と思うかもしれませんが、商業施設や公園など、不特定多数が出入りする場所では注意が必要です。ほんのわずかな隙が狙われます。子供が異性の場合でも、入り口まではついていきましょう。

見守る姿勢を忘れない

 犯罪者は「子供のことを見ている親がいるのか」も観察しています。入り口までしかついていけない場合でも、「入り口にいるから、1人で行ってらっしゃい」など、大声で伝えることで、誰かが見守っていることが分かり、子供を狙っている人へのけん制になります。また、子供が1人でトイレにいる場面に遭遇したら、わが子でなくても目で追うなど気にかけるようにしましょう。誰かが見守っていることが、犯罪の抑止力になります。

ふだんから話し合う

 「不審者に気をつけなさい」と子供に言いがちですが、いかにも怪しい格好をしている犯罪者はほとんどいません。注目するべきは「人」ではなく「場所」。どんな場所が危険なのか、ふだんからよく話し合ってください。防犯ブザーの利用も有効ですが、とっさにはなかなか使えません。自宅で一緒に利用の練習をしておきましょう。また、定期的に電池切れや故障がないかの確認も忘れずに。

困ったときは子供とユニバーサルトイレを利用する

 多機能トイレ、身体障がい者トイレ、ファミリートイレ…。さまざまな名称のユニバーサルトイレがあります。子連れで使っていいか戸惑うこともありますが、このトイレは性別の違う親子の利用やベビーカーと一緒に入ることも想定されています。異性トイレの前で待機することに抵抗のある場合などは利用しても構いません。しかし、このトイレしか使えない人もいます。利用は短時間で済ませるようにしましょう。

おすすめ本

『なぜ「あの場所」は犯罪を引き寄せるのか 見てすぐわかる犯罪地図』

青春出版社/小宮信夫著

 どんな場所が危険なのか。トイレをはじめとした、いろいろな場所を、「景色」を切り口に解説しています。地域安全マップの作り方も紹介。自分の地域と照らし合わせて読んでみてください。

編集後記

  • まだ子供が小さく、育児面での利便性しか考えたことがありませんでしたが、今後、防犯面でも気を配る必要があることを知り、大変学びになりました。怖い思いをする子供たちを1人でも減らせるように気を配っていきたいです。(A)
  • 何気なく使っているトイレに危険が潜んでいて驚きました。自分の子供だけでなく、ほかの子供にも注意したいなと思いました。(F)
  • 「こんなトイレがあったら」。個室で、車いす、ベビーカー、オストメイト、大人と子供など、女性でも男性でも、さまざまな人が使いやすいトイレ。こどもトイレ、多用途トイレ、ゆったりトイレ。誰もが安全で安心して使えるトイレが増えることを願っています。(N)
  • 「ジェンダーレス(誰でも)トイレ」、ある国、特に台湾では普及していると聞いているのですが、わが国はなかなか…。意識の改革をまず考えていきたいと思います。(O)

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