平成29年度歯と歯ぐきの健康教室「血糖値は語る、糖尿病と歯周病の切っても切れない関係」を開催しました

ページ番号1019692 更新日 2022年9月21日

教室名

平成29年度歯と歯ぐきの健康教室
「血糖値は語る、糖尿病と歯周病の切っても切れない関係」

日時

平成29年11月29日(水曜)午後2時~4時

会場

千里ニュータウンプラザ2階大ホール

講師

吹田市歯科医師会
大山歯科クリニック大山秀樹歯科医師

参加者

74歳以下の吹田市民 79名

教室の様子

今回の教室では、吹田市歯科医師会大山歯科クリニック大山秀樹歯科医師から糖尿病、特に血糖値と歯周病の関係を中心に、お口の健康管理の大切さについてお話しいただきました。

写真:歯と歯ぐきの健康教室の様子


お口の中にはとても多くの細菌がいます。よく歯をみがく人ではおよそ1000~2000億、ほとんど歯をみがかない人にはなんと1兆個!まさに肛門よりも多いそうです。
お口には非常に多くの種類の細菌が棲んでいますが、中にはお口や身体にとって病気を起こす危険な細菌もいます。
大山先生は長年にわたる病理医としての経験から、歯周病菌が歯ぐきの炎症部分から血管に入り、臓器に深刻なダメージを与えることがあると、実際の症例を紹介されながら、重症の歯周病を放置することがいかに危険であるか警鐘を鳴らされました。

歯周病が影響を及ぼす全身の疾患など

  • 糖尿病(相互に影響し合っている)
  • がん
  • リウマチ
  • 心臓・血管系疾患
  • 呼吸器系疾患
  • 消化器系疾患
  • 早産・低体重児出産
  • アルツハイマー病

など

糖尿病は歯周病の危険因子になり、歯周病もまた、糖尿病に負の影響を及ぼします。
中でも血糖値との関係は深く、高血糖の状態が続くと、歯周病の症状が悪化する恐れが極めて高くなります。一方で、歯みがきをしっかりと行い、定期的な歯科受診によって、お口の健康管理を行えば、歯周病の改善だけでなく、血糖値を下げることも可能であるとデータを紹介しながら詳しくお話しされました。
大山先生は糖尿病の改善には糖尿病と共に、歯周病へのアプローチが必要であり、今後は医科と歯科の連携が進められることに取り組んでいきたいと意欲を示されていました。

最後に歯科治療の目的はこれまでの「歯の痛みからの解放」から、「健康寿命の延伸への寄与」に変換の時を迎えている。
「歯周病の治療を受けることによって、いつまでも元気でいましょう!」とお話を締めくくられました。

写真:講義の様子


講義の合間にはミニコーナーとしてお口の体操「あいうべ体操」を紹介しました。
受講者の皆さんも、熱心に体操に参加してくださいました。

歯周病は日本の成人の約8割がかかっているといわれ、とても身近な病気です。
自覚症状が現れにくく、気がつけば重症になっていることもあります。
歯周病の予防や、重症化を防ぐには、歯みがきや、定期受診などの健康管理が必要です。

お口の健康チェックについて、吹田市では、吹田市成人歯科健康診査を実施しています。
健康でいるために、歯科医院への定期受診を習慣にしましょう!
成人歯科健康診査について、詳しくはこちらをご覧ください。

このページに関するお問い合わせ

健康医療部 成人保健課
〒564-0072 大阪府吹田市出口町19番2号(吹田市立保健センター内)
電話番号:
【成人保健担当(吹田市国民健康保険被加入者の健(検)診や保健事業を含む)】 06-6339-1212
【公害・原爆担当】 06-6384-1827
ファクス番号:06-6339-7075
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