結核
ページ番号1015240 更新日 2024年9月17日
結核は昔の病気ではありません
大阪府は、人口当たりの結核の患者さんが他の都道府県と比べて多い地域です。
現在でも、毎年全国で約10,000人、大阪府では約1,100人、吹田市では約50人の方が新たに結核と診断されています。
結核の症状
結核の主な症状としては、2週間以上続く咳・痰・微熱です。その他には、血痰・胸痛・食欲不振・体重減少・倦怠感なども症状としてあげられます。しかし、必ずしも症状が出現するわけではなく、特に高齢者は症状がはっきりしないことがあります。
また、結核であれば市販の風邪薬などは効かないため、下記の症状がみられたときには早めに医療機関を受診しましょう。
- 長引く咳(2週間以上)
- 長引く微熱
- 長引く倦怠感(体がだるく、活力が出ない)
- 痰が出る
- 体重減少
- 胸痛
感染経路
患者さんの咳・くしゃみとともに結核菌は空気中に飛び散り、周囲の人がそれを吸い込むことによって感染します。(これを「空気感染」といいます。)
結核菌を吸い込んでも身体の免疫機能により、体内に結核菌が閉じ込められた状態を「感染」と言います。そして、身体の免疫力・抵抗力の低下により、結核菌が活動を始めることを「発病」と言います。発病するのは、感染した人の1割程度で、一生発病しない人がほとんどです。
しかし、高齢になる等、免疫力が下がると、抑え込まれていた結核菌が目覚めて発病する可能性があります。
結核を予防するには
結核は過労・睡眠不足・栄養不足により抵抗力が弱まったときに、発病します。
- 睡眠時間を十分にとる
- 適度にスポーツをする
- バランスの取れた食事をする
- タバコを吸わない
などの注意が必要です。
また、感染した時の重症化を防ぐために、乳児は必ずBCGを受けましょう。
結核の早期発見のために
咳、微熱、倦怠感が2~3週間以上続いたら、早めに医療機関を受診しましょう。
1年に1回胸部エックス線検査を受けましょう。
胸部エックス線検査で異常が出ていても、早期では症状がないこともあります。
定期的に検査を受け、早期発見に努めましょう。
早期発見により、周囲の人へ感染を広げない段階で治療することも可能です。
40歳以上の方は、吹田市で実施している肺がん検診、結核検診(65歳以上)でも胸部エックス線検査が受けられます。
65歳以上の方は感染症法で1年に1回、結核の定期健康診断を受けることが定められています。
高齢であるほど、結核に感染している方が多く発病するリスクも高くなります。市の検診で年に1回は胸部エックス線検査を受けましょう。
検診についての詳しい内容は次のリンクをご覧ください。
結核と診断されたら
結核と診断されても、6か月(長い場合でも9か月)の間、規則的に服薬すれば治癒が可能です。逆に不規則な服薬を続けると、菌がその薬に対して「耐性」をもつことになり、薬が効かない菌(耐性菌)ができてしまいます。最後まできちんと服薬することが重要です。
結核と診断され治療する場合は、治療を安心して続けていただくために、治療費の一部を公費で負担する結核医療費公費負担制度があります。医療機関が記入した申請書に、エックス線写真を添えて、患者本人か家族の方などが保健所に提出してください。
結核の診断、治療、公費負担申請についての関係様式は次のリンクをご覧ください。
外国人の方へ
外国語パンフレット
外国人患者向け情報
結核に関する電話相談(日本在住の外国人対象)
参考
- 結核について【大阪府】(外部リンク)
- 結核について【厚生労働省】(外部リンク)
- 介護職のあなたにこれだけは知ってほしい"結核のこと"(カラー版)(2023.4)【公益財団法人結核予防会結核研究所】(外部リンク)
このページに関するお問い合わせ
健康医療部 地域保健課
〒564-0072 大阪府吹田市出口町19番3号(吹田市保健所内)
電話番号:
【感染症・難病・精神保健・事業推進】 06-6339-2227
【予防接種】 06-4860-6151
ファクス番号:06-6339-2058
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