HIV・性感染症

ページ番号1015270 更新日 2023年7月12日

エイズ(AIDS)とは?

エイズ(AIDS)は、日本語で「後天性免疫不全症候群」といい、HIV(※1)による免疫力の低下によって発症するさまざまな病気の総称(症候群)です。

Acquired(後天性) Immuno(免疫) Deficiency(不全) Syndrome(症候群)

HIVは、CD4陽性リンパ球(※2)に感染し、その中で増殖します。HIVが感染したCD4陽性リンパ球は次々と破壊され、数が減少するために徐々に免疫力が下がります。健康な人なら何でもない細菌、ウイルス、カビなどに抵抗できなくなり、病気にかかりやすくなります。(日和見感染)

  • ※1)HIV:CD4陽性リンパ球に感染し、それを破壊するウイルス
    Human(ヒト) Immunodeficiency(免疫不全) Virus(ウイルス)
  • ※2)CD4陽性リンパ球:免疫システムの司令官的役割を果たす細胞

「HIVに感染する」ことと「エイズを発症する」ことは違います。

HIVは非常に感染力の弱いウイルスです。普段の生活の中で感染することはありません。
感染経路は、「性行為による感染」「血液感染」「母子感染」です。
HIVを体内から完全になくす方法は見つかっていませんが、現在では抗HIV薬の治療を受けることにより、エイズの発症を遅らせることが可能になってきました。また、エイズを発症しても日和見感染症等の治療が進み、必ず死に至る病気ではなくなってきており、HIV感染症は糖尿病等のような慢性疾患の一つと言われるようになってきています。こうした治療を受けるために早期発見し、早期受診することが必要です。

性感染症(STI)とは?

「性行為により感染する病気」を総称して、「性感染症(STI)」と呼びます。ウィルスや細菌が原因となり、性器から性器へというだけでなく、性器から口腔へ、口腔から性器へも感染しますので、誰にでも感染の危険性があります。
Sexually(性的) Transmitted(伝染する) Infections(感染症)

梅毒

梅毒の報告数が急増しています!

特徴

発疹は治療しなくても自然に消えることもあり、また無症状で長年にわたり気付かないまま過ごすこともある。完治しても再燃することがある。

原因【潜伏期間】

梅毒トレポネーマという細菌が原因。病気の場所に含まれている菌が皮膚や粘膜の傷口と接触することで感染する。【潜伏期間:約3週間】

症状

感染した部位には、口の中や性器にしこりや腫瘍ができる、リンパ節が腫れる、手のひら・足の裏・体全身に発疹が出る等、全身に様々な症状が出る。早期に治療すれば治るが、感染していることに気づかず放置していると、脳神経や内臓に重大な障がいを起こす。

検査

梅毒血清反応などの血液検査。ただし、4週間以降に検査を受けなければ正確な結果は出ない。

治療

抗生物質の筋肉注射、服用、点滴

クラミジア感染症

特徴

若者、特に女性に感染者が多い。オーラルセックス(口腔性交)による感染が増加している。治療を中断すると再発・慢性化しやすいので、医療機関を受診し、医師の指示を守り根気よく治療を続けることが大切。

原因【潜伏期間】

クラミジア・トラコマチスという病原体が原因。性的な接触で、性器、尿道、口、目などの粘膜に感染。【潜伏期間:1~3週間】

症状

男女とも症状が軽いため、気づかないことも多く、自覚がないうちに感染している。

男性は、排尿時の痛みやかゆみ、尿道口から膿などの分泌物が出て不快感がある。精巣上体炎(睾丸炎)を起こすと男性不妊の原因になる。

女性は、下腹部の鈍痛やおりものが増える程度で、気づかないことが多く、検査を受けて初めて感染がわかることが多い。放っておくと子宮頚管炎、卵管炎を起こし、不妊症や子宮外妊娠の原因になることがある。

検査

尿・分泌物をとって検査

治療

抗生物質の服用

他にはどんな性感染症があるの?

淋菌感染症/トリコモナス症/尖形コンジローマ/性器ヘルペスウィルス感染症/肝炎(A型・B型)/カンジダ症/軟性下かんそけいリンパ肉芽腫症/毛じらみ症/HIV感染症 など…

性感染症(STI)に感染しても自覚症状のないことが少なくありません。感染者が気づかずにパートナーにうつしてしまうことも多く、最近では性感染症(STI)の流行が大きな社会問題になっています。
性感染症(STI)に感染すると、性器・泌尿器などの粘膜に炎症を生じるため、HIVに感染する可能性が数倍~数十倍も高くなります。
また、感染したまま治療せずに放置すると男女ともに不妊の原因になったり、妊娠中の女性ならば胎児や新生児に悪影響を与える場合もあります。早期発見・早期治療が非常に重要です。

HIV・梅毒・クラミジア感染症は、吹田市保健所で検査を行っています。

※詳しい内容は、下記ホームページ(外部)をご覧ください。

このページに関するお問い合わせ

健康医療部 地域保健課
〒564-0072 大阪府吹田市出口町19番3号(吹田市保健所内)
電話番号:
【感染症・難病・精神保健・事業推進】 06-6339-2227
【予防接種】 06-4860-6151
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