肺がんの基礎知識
ページ番号1016713 更新日 2024年12月25日
肺がんはここ数十年で急増しています。1998年に胃がんを抜いて以来、がん死亡原因のトップです。肺がんの最大の原因はたばこです。ただし、喫煙しない人にも肺がんは発生します。
肺がん検診について
肺がん検診は、肺全体を撮影する胸部エックス線検査を行います。また、50歳以上で、喫煙指数が600以上の方(喫煙指数=1日の喫煙本数×喫煙年数)は喀痰細胞診も行います。
肺がん検診の精密検査について
精密検査の方法は、疑わしい部位、悪性の可能性の有無により選択されます。
胸部CT検査
病変が疑われた部位を、CTによって詳しく撮影します。
気管支鏡検査
気管支鏡を口から気管支へ挿入して、病変が疑われた部位を直接観察します。
必要に応じて細胞を採る検査を行います。採取した細胞は、悪性かどうか調べます。
症状がある場合はすみやかに医療機関へ
長引くせきやたん、血痰、また風邪症状が続くなどが肺がんの症状です。ただし、初期では症状が出ないことが多いです。
症状がある場合は、すみやかに医療機関を受診しましょう。
- がんを克服するための最大のポイントは「早期発見・早期治療」です。
- 毎年1回肺がん検診を受けましょう。
- 検診結果で要精密検査と判定されたら、必ず精密検査を受けましょう。
肺がんとたばこについて
日本の研究では、がんの死亡のうち、男性で30%、女性で5%は喫煙が原因だと考えられており、特に肺がんは喫煙との関連があります。
たばこを吸う本人以外がたばこの煙にさらされることを「受動喫煙」といいます。たばこの煙には、喫煙者が吸い込む主流煙、煙の先から出てくる副流煙があります。副流煙には主流煙よりも多くの有害物質が含まれています。
たばこを吸う人と同居することによる受動喫煙で、肺がんになる危険性は20~30%程度上がるとされています。
肺がんを予防するために。喫煙者の方は禁煙しましょう。
禁煙について
禁煙することが難しいのは、意志の問題ではなく、ニコチンに対する依存が原因です。禁煙により、そこから離脱する際にはさまざまな心理的、生理的な症状(イライラ、苦痛、不安、眠気、あくび、だるさなど)が現れます。しかし、これらの症状はタバコを吸うことで消失するため、禁煙が困難となっているのです。禁煙のための補助薬は、禁煙後のこのような離脱症状をおさえ、禁煙を助けてくれます。
あなたが健康であるうちに、あなたとあなたの大切な人のために禁煙することをお勧めします。
吹田市での禁煙サポート
吹田市では、禁煙のサポートをしています。ぜひ活用し、禁煙を成功させましょう。
たばこに関するリンク先
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健康医療部 成人保健課
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