河川・水路の水質について
吹田市では、水質汚濁防止法及び吹田市第3次環境基本計画に基づき、市内の河川や水路のうち12ヶ所の水質を定期的に測定しています。
令和3年度は、全ての地点で健康項目の環境目標を達成しました。また、生物化学的酸素要求量(BOD)、浮遊物質量及び溶存酸素量については、全ての地点で生活環境項目の環境目標を達成しました。
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河川水の採水の様子 |
測定地点
(1)山田川(市域境界) |
(2)正雀川(流末) |
(3)味舌水路(流末) |
(4)糸田川(流末) |
(5)高川(流末) |
(6)高川(市域境界) |
(7)穴田川 |
(8)丼池水路 |
(9)山田川(てらだ橋) |
(10)正雀川(高野台中学校付近) |
(11)山の谷川(糸田川合流前) |
(12)上の川(糸田川合流前) |
測定結果(令和3年度)
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吹田市が定める基準点における生物化学的酸素要求量(BOD)の経年変化 (PDFファイル; 52KB)
河川・水路のBOD濃度は、近年ほぼ横ばいで推移しています。令和3年度の環境目標達成率は100%でした。
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吹田市が定める基準点におけるBOD・CODの経月変化 (PDFファイル; 61KB)
- 河川・水路 健康項目測定結果 (PDFファイル; 76KB)
- 河川・水路 生活環境項目測定結果 (PDFファイル; 125KB)
- 河川・水路 特殊項目測定結果・要監視項目測定結果 (PDFファイル; 102KB)
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環境基準・環境目標
健康項目(対象水域/公共用水域)
項目 |
環境基準値・環境目標値 |
---|---|
カドミウム | 0.003mg/L以下 |
全シアン | 検出されないこと |
鉛 | 0.01mg/L以下 |
六価クロム | 0.02mg/L以下 |
ひ素 | 0.01mg/L以下 |
総水銀 | 0.0005mg/L以下 |
アルキル水銀 | 検出されないこと |
PCB | 検出されないこと |
ジクロロメタン | 0.02mg/L以下 |
四塩化炭素 | 0.002mg/L以下 |
1,2-ジクロロエタン | 0.004mg/L以下 |
1,1-ジクロロエチレン | 0.1mg/L以下 |
シス-1,2-ジクロロエチレン | 0.04mg/L以下 |
1,1,1-トリクロロエタン | 1mg/L以下 |
1,1,2-トリクロロエタン | 0.006mg/L以下 |
トリクロロエチレン | 0.01mg/L以下 |
テトラクロロエチレン | 0.01mg/L以下 |
1,3-ジクロロプロペン | 0.002mg/L以下 |
チウラム | 0.006mg/L以下 |
シマジン | 0.003mg/L以下 |
チオベンカルブ | 0.02mg/L以下 |
ベンゼン | 0.01mg/L以下 |
セレン | 0.01mg/L以下 |
硝酸性窒素及び亜硝酸性窒素 | 10mg/L以下 |
ふっ素 | 0.8mg/L以下 |
ほう素 | 1mg/L以下 |
1,4-ジオキサン | 0.05mg/L以下 |
ダイオキシン類 | 1pg-TEQ/L以下 |
※環境基準値・環境目標値は、年間平均値とする。ただし、全シアンに係る基準値については最高値とする。
※「検出されないこと」とは定量限界未満であることをいう。
※ダイオキシン類に係る値は、2,3,7,8-四塩化ジベンゾ-パラ-ジオキシンの毒性に換算した値とする。
生活環境項目
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BOD等5項目
項目 類型 |
利用目的の適応性 |
環境基準値・環境目標値 |
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---|---|---|---|---|---|---|
水素イオン 濃度 (pH) |
生物化学的 酸素要求量 (BOD) |
浮遊物質量 (SS) |
溶存酸素量 (DO) |
大腸菌数 | ||
AA |
水道1級自然環境保全及びA以下の欄に掲げるもの |
6.5以上 |
1mg/L |
25mg/L |
7.5mg/L |
20CFU /100mL 以下 |
A |
水道2級水産1級水浴及びB 以下の欄に掲げるもの |
6.5以上 |
2mg/L |
25mg/L |
7.5mg/L |
300CFU /100mL 以下 |
B |
水道3級水産2級及びC以下の欄に掲げるもの |
6.5以上 |
3mg/L |
25mg/L |
5mg/L |
1,000CFU /100mL 以下 |
C |
水産3級工業用水1級及びD以下の欄に掲げるもの |
6.5以上 |
5mg/L |
50mg/L |
5mg/L |
- |
D |
工業用水2級農業用水及びEの欄に掲げるもの |
6.0以上 |
8mg/L |
100mg/L |
2mg/L |
- |
E |
工業用水3級 環境保全 |
6.0以上 |
10mg/L |
ごみ等の浮遊が認められないこと |
2mg/L |
- |
※環境基準値・環境目標値は日間平均値とする。
※農業用利水点については水素イオン濃度6.0以上7.5以下、溶存酸素量5mg/L以上とする。
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水生生物の保全に関する項目
項目 類型 |
水生生物の生息状況の適応性 | 環境基準値・環境目標値 | ||
---|---|---|---|---|
全亜鉛 | ノニルフェノール |
直鎖アルキルベンゼン スルホン酸及びその塩 |
||
生物A |
イワナ、サケマス等比較的低温域を好む水生生物及びこれらの餌生物が生息する水域 |
0.03mg/L 以下 |
0.001mg/L 以下 |
0.03mg/L 以下 |
生物特A |
生物Aの水域のうち、生物Aの欄に掲げる水生生物の産卵場(繁殖場)又は幼稚仔の生育場として特に保全が必要な水域 |
0.03mg/L 以下 |
0.0006mg/L 以下 |
0.02mg/L 以下 |
生物B |
コイ、フナ等比較的高温域を好む水生生物及びこれらの餌生物が生息する水域 |
0.03mg/L 以下 |
0.002mg/L 以下 |
0.05mg/L 以下 |
生物特B |
生物A又は生物Bの水域のうち、生物Bの欄に掲げる水生生物の産卵場(繁殖場)又は幼稚仔の生育場として特に保全が必要な水域 |
0.03mg/L 以下 |
0.002mg/L 以下 |
0.04mg/L 以下 |
※環境基準値・環境目標値は年間平均値とする。
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対象水域とその水域類型
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水域名 | 範囲 |
BOD等 5項目類型 |
水生生物の保全に 関する項目類型 |
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環境基準 |
安威川 |
吹田市域 |
B |
生物B |
神崎川 |
吹田市域 |
B |
生物B |
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環境目標 |
山田川 |
全域 |
D |
- |
味舌水路 |
味舌水路全域、穴田川全域及び丼池水路全域 |
D |
- |
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糸田川 |
糸田川全域、上の川全域及び山の谷川全域 |
D |
- |
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高川 |
全域 |
D |
- |
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正雀川 |
全域 |
E |
- |
※利用目的の適応性の欄における用語の意義は次のとおりである。
(1)自然環境保全:自然探勝等の環境保全。
(2)水道1級:ろ過等による簡易な浄水操作を行うもの。
水道2級:沈殿ろ過等による通常の浄水操作を行うもの。
水道3級:前処理等を伴う高度の浄水操作を行うもの。
(3)水産1級:ヤマメ、イワナ等貧腐水性水域の水産生物用並びに水産2級及び水産3級の水産生物用。
水産2級:サケ科魚類及びアユ等貧腐水性水域の水産生物用及び水産3 級の水産生物用。
水産3級:コイ、フナ等、β-中腐水性水域の水産生物用。
(4)工業用水1級:沈殿等による通常の浄水操作を行うもの。
工業用水2級:薬品注入等による高度の浄水操作を行うもの。
工業用水3級:特殊の浄水操作を行うもの。
(5)環境保全:市民の日常生活(沿岸の遊歩道を含む。)において不快感を生じない限度。
- 特殊項目(対象水域/安威川下流・神崎川)
項目 | 環境目標値 |
---|---|
フェノール類 | 0.01mg/L以下 |
銅 | 0.05mg/L以下 |
亜鉛 | 0.1mg/L以下 |
溶解性鉄 | 1.0mg/L以下 |
溶解性マンガン | 1.0mg/L以下 |
全クロム | 1.0mg/L以下 |
アンモニア性窒素 | 1.0mg/L以下 |
陰イオン界面活性剤 | 0.5mg/L以下 |
ノルマルヘキサン抽出物質 | 検出されないこと |
用語の解説
環境基準
環境基本法第16条の規定に基づき、「人の健康を保護し、及び生活環境を保全する上で維持されることが望ましい基準」として国が定めるものです。
環境目標
吹田市では、吹田市環境基本条例第8条に基づき定めた目標を達成するため、大気(二酸化窒素、光化学オキシダント)や騒音で国の環境基準値を上回る値を目標値として定めています。また、国が環境基準を定めていない項目(悪臭、騒音等)や対象(ため池、河川等)に関して独自の目標とする値や状態を定めています。
健康項目
原則的に全公共用水域及び地下水につき一律に定められており、人の健康を保護する上で維持することが望ましい基準です。
公共用水域
河川、湖沼、港湾、沿岸海域その他公共の用に供される水域及びこれに接続する公共溝渠、かんがい用水路その他公共の用に供される水路をいう。
生活環境項目
河川、湖沼、海域ごとに利用目的に応じた水域類型を設けてそれぞれ生活環境を保全する等の上で維持されることが望ましい基準です。
pH
水素イオン濃度のことであり、水の酸性・アルカリ性を表す指標です。数字が小さいほど酸性度が高くなります。
BOD
生物化学的酸素要求量のことであり、水中の有機汚濁物質を分解するために微生物が必要とする酸素の量です。値が大きいほど水質汚濁は著しくなります。
COD
化学的酸素要求量のことであり、水中の有機汚濁物質を酸化剤で分解する際に消費される酸化剤の量を酸素量に換算したものです。値が大きいほど水質汚濁は著しくなります。
DO
溶存酸素量のことであり、水に溶解している酸素の量です。水生生物の生息に必要であり、数値が大きいほど良好な環境です。
基準点
河川・水路の流末です。
準基準点
河川・水路の中間点です。
〒564-8550 大阪府吹田市泉町1丁目3番40号 (高層棟1階131、132番窓口)
Tel:
【環境保全担当】06-6384-1850
【産業廃棄物指導担当】06-6384-1799
Fax: 06-6368-7350
mail:
【大気汚染・化学物質】
seikatuk-taiki@city.suita.osaka.jp
【騒音・振動・遺伝子組換え施設】
seikatuk-souo@city.suita.osaka.jp
【水質汚濁】