令和3年3月号市報すいた 市長コラム「アナタと私」

ページ番号1013048 更新日 2022年9月21日

「ごめんね、私は後藤くんと同じじゃないの」
大学3年生の春、伝統あるクラブ(水産生物研究会)の会長に任命された私は、伝統を継承しつつ改革に取り組もうと覚悟を決めました。
最も頼りにする同期の女性に「しっかりクラブを盛り上げよう。一緒に頼むね」と熱く語った際に、興奮気味の私の目を見据えつつ、彼女が返した言葉がこれでした。クラブに全身全霊を捧げようとする勢いの私は、意表を突かれ、返す言葉が見つかりませんでした。
仕事のみならず、さまざまな場面で相手に思いが伝わらないなぁ、と感じるときがあります。そんなとき、彼女のあの言葉が浮かぶのです。「この人はアナタじゃないんだよ」と。
かつての私のように「普通はそうやん。みんなで頑張ろう」と迫りたい気持ち、こう考えてほしい、感じてほしい、動いてほしい、そうでなきゃおかしい。そういう気持ちが湧いたとき、私は一度深呼吸をして間を開けることにしています。大切な生き方をクラブ活動で学びました。
それをストレートに気付かせてくれた彼女には、そろそろ感謝を伝えることにしましょう。「えー。そんな事あったかなぁ」となるでしょうが。

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