令和5年(2023年)7月 施政方針

ページ番号1032478 更新日 2024年2月16日

市議会7月定例会の冒頭で、市長は今後4年間の市政運営の理念となる施政方針を表明しました。

施政方針全文

私は、さきの統一地方選挙におきまして、市民の皆様のご信託を賜り、3期目となる市政運営の重責を担うこととなりました。これからの4年間、皆様のご期待にお応えできるよう、決意を新たに全力で市政運営に取り組んでまいります。

今任期において特に重点的に進める取組につきましては、お手元の資料に「重点取組2023」として、分野ごとに整理してお示ししております。ここでは、4年間の市政運営の基本的な方針と、本市の市政がめざす方向性を述べたいと存じます。

まず2期目の4年間を振り返りますと、市制施行80周年、そして中核市移行という本市にとって大きな転換期を迎えました。新たに得た権限を最大限活用し、より行き届いた行政サービスを市民に提供するとともに、本市独自のまちづくりを進めてまいりました。
新型コロナウイルス感染症については、保健所を有する中核市としてその対策に全力で取り組んできたところです。行政だけではなく、市民の皆様、事業者の皆様にも様々な形で感染拡大防止にご協力をいただいたことで、やっと少し光が差してきたのではないかと感じています。
一方で、昨年来の物価高騰については、事業活動や市民生活に大きな影響を及ぼしている状況です。

本市を取り巻く社会の状況が大きく変化する中にあっても、議員の皆様を始め、多くの皆様のご理解とご協力のもと、使命と責任を果たすことができております。改めて、この場をお借りして感謝申し上げます。

8年前、市長選挙にチャレンジして初当選し、市政運営の舵取りを担う立場となりました。その際に抱いた初心は今も変わることなく私の確固たる政治信条となっています。
一点目に、真に民主的であること。
二点目に、モラルを重んじ、清潔であり、人権を尊重すること。
三点目に、政策実現においては、論理的、科学的、そして柔軟な思考に基づき、創り、育み、見直しながら、豊かさと安定、成熟をめざすことです。

私は市長として、この8年間、組織運営の安定化を図るため様々な改革に取り組み、健全な自治体経営に努めてまいりました。
市政の運営において、組織が民主的であることは最も重要なことです。その基盤に立った上で、議会制民主主義の原則に則り、少数の意見や声なき声にも耳を澄ませるという当たり前の姿勢を、これからも揺らぐことなく継続してまいります。

さて、本市の特筆すべき現状としては、人口が増加を続けていることです。私が市政をあずからせていただいてからは、平均して年間2千人ほど増え続け、この8年間では2万人近く増加しています。
これは、急速な人口減少が進む我が国において、特異な状況と言えます。増加率に着目すれば、政令指定都市、中核市全82市の中で最高レベルとなっています。

その背景として、まず、本市の強みである「交通や買い物の利便性」、そして「公園、みどりなど生活環境の良さ」などがあります。これらは、従来から愛されてきた要素です。加えて、中核市への移行に伴い、行政力を一段階高めることができました。

この間、多様な市民ニーズに呼応し、様々なチャレンジに取り組んでまいりました。
北大阪健康医療都市(健都)を核とした保健・医療行政、市保健所を有したことによる市民に身近な立場でのコロナ対応。強力なアクションプランによる待機児童の解消。魅力ある学校づくりに向けた教育改革への着手。
万博記念公園周辺における魅力あふれる拠点の創出。新駅の開業を含めた駅前の再整備や、道路拡幅による安全な歩行空間の確保、複数の都市計画道路の開通など、積年の課題への着手による都市基盤の整備。命と暮らしに直結する上下水道インフラの維持管理と機能強化のための投資。
危機管理センターの設置や南千里に建設中の総合防災センターの整備、救急力の強化。
そして、西宮・尼崎・豊中・吹田の中核市4市NATSを始めとした近隣自治体との連携による行政レベルの向上。

こうしたチャレンジによって、吹田の魅力が更に向上し、人口増加につながったものと考えます。

その好循環を更に進め、市の成長を加速させるため、今後4年間で特に注力する取組を「重点取組2023」として50項目挙げております。これらの項目を中心に、市民の命と暮らしを守るとともに、高質なまちづくり、とりわけ、安心して子育てできる環境の整備を進めます。それにより、更にまちの魅力を高め、次世代に着実に引き継いでまいります。

令和4年度(2022年度)の市民意識調査では、公園の使いやすさや快適さ、治安のよさ、まちの美観、情報発信など、市の取組に対する評価が多くの項目で向上しました。これからも、本市行政が持つ知恵と経験、たゆまぬ努力と行政スキルにより、更なる魅力向上を図り、吹田市に住まう市民に、住んでよかったと満足していただくことをめざします。

本市の現状を客観的に見ますと、これまでの8年間、議会とともに取り組んできた市政運営が実を結んだものと言えるでしょう。そのような状況のなか、市長として9年目に入ります。これからも市民からの負託を受けた36人の議員の皆様とともに、本市の更なる発展に力を尽くしてまいります。

改めて初心を大切にしつつ、日々の市政運営に誠実に取り組むこと、そして愛する吹田市の更なる飛躍をお約束し、新たな市政をスタートさせるに当たってのご挨拶とさせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。

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