留守家庭児童育成室の現状(令和4年度)と放課後の児童の居場所づくり(令和5年度)

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留守家庭児童育成室入室許可申請をした児童で入室保留となった児童の安全な居場所を確保し、保護者が安心して就労等できる環境を整備すること(以下「居場所事業」といいます。)を計画しています。

1 留守家庭児童育成室の状況について

(1)留守家庭児童育成室とは

 本市留守家庭児童育成室(以下「育成室」といいます。)は、国が示す放課後児童健全育成事業に該当し、保護者の労働、疾病、その他の理由により、家庭において必要な保育を受けることが困難である児童の健全な育成を行うために実施しています。

(2)育成室の基準

 吹田市放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準を定める条例により、児童数や職員配置の基準(以下「開室基準」といいます。)が定められています。1部屋当たり児童数は概ね40~45名で、2名以上の有資格者である放課後児童支援員(以下「指導員」といいます。)を配置する必要があります。ただし、そのうち1名は資格のない補助員に代えることができます。

 本市が直接運営している育成室では、育成室の規模や配慮が必要な児童への対応などを勘案した独自の配置基準(以下「独自基準」といいます。)を設けています。

(3)入室児童数

 本市においては、就学児童や共働き世帯の増加等に伴って、育成室の利用ニーズが大幅に増大していることにより、入室児童数は急増しています。

(4)指導員について

 指導員になるためには保育所等での2年間以上の勤務経験や保育士、教員の資格を有していることが必要です。

(5)学校の長期休業期間の開室

 夏休みなど学校の長期休業期間は1日開室となるため、通常の職員等に加えて、多くの大学生等に補助員として従事してもらい、体制を強化して実施することとしています。また、可能な方は、継続して補助員として勤務をお願いしています。

2 指導員不足の課題

(1)指導員採用状況等

 保育士や教員不足が社会問題となっていますが、そうした影響から他市においても課題となっています。本市では、ホームページ、市報すいた、求人サイト、近隣の大学等での募集活動、委託や人材紹介、令和4年度からは人材派遣も活用していますが、近年の指導員数は独自基準の7割を切っています。

(2)指導員欠員の代替

 指導員の欠員分は補助員を配置しています。補助員は、現在、週1日勤務の者も含めて300名程度在籍していますが、24か所ある育成室の勤務シフトを当日の朝まで調整しても、育成室によっては欠員のまま何とか開室基準を満たして運営する、非常に不安定な状態となっています

 また、指導員の休暇等により開室基準を満たさない場合は、異なる育成室からの応援により開室していますが、令和4年度は新型コロナウイルス感染症の影響により、配置できる指導員が不足し、休室する事態となりました。

(3)育成室の運営委託

 指導員の確保や入室対象学年の拡大を目的として平成27年度から平成29年度にかけて12か所の育成室の運営委託を進める計画でしたが、事業者の応募がない、契約途中での契約解除、事業者の選定に至らないことにより、令和3年度に当初の計画を達成しました。令和4年度時点で12か所を委託した結果、59人分の指導員、48人分の補助員確保と同じ効果があり、確実に指導員の欠員解消に繋がっています。

 しかし、入室を希望される児童数が多く、更におおむね8か所を委託することを令和3年度に決定し、進めているところです。

 なお、運営委託は民営化ではなく、実施責任は市にあります。

(4)令和4年度4月1日時点の実績

育成室全体の部屋数
121部屋(クラス)(うち委託育成室の数は42)
全育成室の児童数
4,688人(うち委託育成室の数は1,517人)

※ 参考資料

3 待機児童

 指導員の不足により、令和4年度当初は70名の児童が待機となりました。

 令和5年度の待機児童は、入室を希望される児童数の増加や指導員等の職員体制から令和4年度よりも多くなると見込んでいます。

なお、運営を委託している育成室では、必要な職員を確保することで、待機児童は生じないと見込んでいます。

4 放課後の児童の居場所づくり

 令和5年度は、これまでより待機児童が多くなると見込まれており、待機となった児童の安全な居場所を確保し、保護者の方が安心して就労等できる環境を整備することを計画しています。

(1)事業概要

ア 内容

(ア) 学校内の教室や運動場を活用し、待機児童の居場所を確保する。

(イ) 管理者として、1か所につき1日あたり基本2名の職員を配置する。

(ウ) 管理者のうち1名は保育等の経験を有する職員(資格は求めない。)を配置します。

(エ) 居場所事業全体の責任者を配置し、学校や地域等の調整を行います。

イ 実施期間等

(ア) 実施期間

 令和5年(2023年)4月1日~令和6年(2024年)3月31日

(イ) 実施日及び時間

 平日の月~金 放課後~午後6時30分まで

 長期休業期間 午前8時30分~午後6時30分

ウ 実施手法

 業務委託による実施

エ 対象

 待機児童(留守家庭児童育成室入室許可申請を行い、入室決定保留となっている児童)

オ 実施場所

 待機児童の発生している市内小学校

カ その他

(ア) 参加費は無料とします(おやつの提供はありません)。

(イ) 参加する児童の利用料として保険加入費用相当額を負担いただきます。

 (500円程度を想定しています。)

(2)具体的な業務内容

ア 児童の学習や遊びの見守り(学童保育ではありません。)

 事業に参加する児童が、自主学習、読書、屋内外での遊び等、定められた場所において自由に活動しながら、安全で安心して過ごせるよう、適切に指導し見守りを行います。ただし、保育や学習指導は行いません。

イ 参加状況の把握

 事業開始前に、活動場所に受付を設け、児童が入退出する際に名簿にチェックを入れさせる等、日々の参加状況を把握します。

ウ 怪我等の適切な処置、保険請求の手続

 事業の実施中に生じた軽微な怪我については従事者が対応します。

 万一、重篤な事案が発生した場合は、迅速に救急車を手配する等対応し、保護者の方へ連絡します。

エ トラブルへの対応

 遊びや生活の中で生じる意見の対立やけんか等については、従事者において対応します。また、児童の間でいじめ等の関係が生じないように配慮し、万一そのような問題が生起した際には早期対応に努め、従事者が協力して適切に対応します。いじめ事案については学校にも報告を行い、連携します。

オ 不審者への対応

 不審者を見かけた場合の対応や情報共有について、事前にマニュアルを作成するなど対応します。また学校とも連携します。

カ 保護者の方からの問合せや相談に対する対応

 保護者の方からの問合せや相談に対応するとともに、ニーズを把握し、事業運営の参考とします。実施場所に携帯電話を導入し、番号を周知します。

キ 学校との調整及び連携

 学校図書室や家庭科室など居場所となる教室については、必ずしも毎日固定して使用できるわけではないため、適時学校に確認し、代わりの部屋を準備します。また、雨天や学校行事により運動場が使用できない場合は、学校に確認の上、体育館の使用も検討します。

ク 案内文書の作成

 翌月の事業の開催日、時間、場所、その他連絡事項を記した案内文書を月1回以上作成し配布します。

ケ アンケート調査の実施

 年に1度、全児童を対象にアンケート調査を行います。

コ その他

 低学年や配慮を要する児童は、居場所事業ではなく、留守家庭児童育成室での受入れを考えています。

(3)Q&A

(4)過去の配信

(5)出席確認システムに関する案内

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このページに関するお問い合わせ

地域教育部 放課後子ども育成室
〒564-8550 大阪府吹田市泉町1丁目3番40号 (低層棟3階 311番窓口)
電話番号:06-6384-1599 ファクス番号:06-6380-6771
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