プレコンセプションケア~妊娠前からの健康づくり~

ページ番号1027825 更新日 2026年1月22日

プレコンセプションケアとは、「性別を問わず、適切な時期に、性や健康に関する正しい知識を持ち、妊娠・出産を含めたライフデザイン(将来設計)や将来の健康を考えて健康管理を行う取り組みです。

 

 

プレコンセプションケアサイクル図
出典:国立成育医療研究センター

 

妊娠・出産に適した時期

妊娠・出産に最も適した年齢は20代、遅くとも30代半ばごろといわれています。
これは「医学的な適齢期」です。女性の流産率は30代前半を過ぎると増加しはじめ、年々妊娠が難しくなっていきます。

卵子
生まれる前、お母さんのおなかの中にいるときから持っていて、新たに作られることはありません。年齢とともに減少し、卵子の老化などにより妊娠する力も低下していきます(下図表参照)。このため、女性の自然に妊娠する力は30歳ころから低下します。

精子
男性の体内で新しく作られ続けます。1回に射精する精子の中には2~5億個の精子があります。女性より緩やかですが、年齢とともに数が減ったり、運動機能が落ちたりします。

卵子の数の変化
出典:平成25年版厚生労働白書

年齢を重ねても若々しさを保つ人が増えていたり、高齢出産のニュースに触れるなどすると「いつでも子どもは持てる」と思う人もいるかもしれませんが、年齢が上がると、妊娠・出産に関するリスクが上昇するとともに、妊娠しにくくなることも医学的に明らかになっています。そのため、子どものいるライフプランを考えている方は、妊娠しやすい年齢を踏まえて、環境を整えていくことが必要です。

今日からできる健康づくり~身に付けたい生活習慣~

体重

適正体重を維持しましょう。BMI18.5以上25未満が適正体重です。

BMI(体格指数)= 体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)

【やせが及ぼす影響】

  • 女性ホルモン量の低下により、月経不順や無月経状態となりやすく、不妊の原因になります。
  • 筋肉量の低下により、糖尿病のリスクが高まります。
  • 妊娠前のやせは切迫早産や早産低体重児が生まれるリスクが高くなります。

【肥満が及ぼす影響】

  • 妊娠中の肥満は妊娠糖尿病を発症しやすく、妊娠高血圧症などの合併症のリスクが高まります。

食事

  • 男性、女性ともに20歳以上の野菜摂取量は有意に減少しています。(令和5年度 国民健康・栄養調査より)
  • 女性は、たんぱく質、カルシウム、食物繊維等が不足して、「低栄養」の傾向があります。1日3食のバランスのとれた食事をしましょう。
  • 女性は妊娠を考えたその日から緑黄色野菜やサプリメントから葉酸を積極的に摂取することで、赤ちゃんの神経管閉鎖障害の予防につながります。神経管閉鎖障害とは胎児の神経管ができるとき(胎児後およそ28日)に起こる先天異常で、無脳症、二分脊椎、髄膜瘤などがあります。葉酸を1日400㎍摂取することが望まれます。

運動

  • 20歳以上の歩数の平均値は男性6,628歩、女性5,659歩であり、男女ともに有意に減少しています。(令和5年度 国民健康・栄養調査より)
  • 1週間あたりの運動量は150分程度が目安になります。運動不足の人は早歩きやお家ヨガ、テレビ体操、筋トレ等をしてみましょう。

睡眠

  • 理想的な睡眠時間は6~8時間です。
  • 昼過ぎ以外の時間帯でも強い眠気におそわれる場合には、睡眠不足の可能性があります。睡眠時間が十分とれるようにしましょう。

ストレスケア

  • 過度なストレスは不安や抑うつの原因になります。ストレスを溜め込まないように、発散方法を見つけましょう。

歯のケア

  • 妊娠中は口腔環境の変化によって、歯周病や虫歯が発症・進行しやすくなります。妊娠中の歯周病は早産や低出生体重児のリスクになることがあります。妊娠前から虫歯や歯周病等がなくても定期的に歯科健診を受診し、歯周病予防をしましょう。

適正飲酒

  • 厚生労働省「健康日本21」によると、「節度ある適度な飲酒量」は1日平均の純アルコール20g程度です。
  • 純アルコール10g分はアルコール度数5%のビール500㎖、ワインは100㎖程度です。
  • 妊娠中は禁酒しましょう。

禁煙

  • 喫煙は肺がんや心疾患など多くの病気を引き起こします。
  • 男女ともに不妊症のリスクが増加します。
  • 妊娠中の喫煙や受動喫煙は流産、早産、低出生体重児等のリスクを高めますので禁煙しましょう。

健康診断

  • 定期的に健康診断やがん検診を受診しましょう。

感染症予防

項目 行動 備考
風しん 母子健康手帳でワクチン接種歴を確認し、未接種であればワクチンを受ける。(2回接種が必要) 胎児への先天性風疹症候群を予防する。
梅毒 性行為ではコンドームを使用。気になる場合は、検査や治療をパートナーとともに受ける 2013年以降男女とも梅毒の感染者が増加。初期症状がわかりにくいので注意が必要。
性器クラミジア感染症 性行為ではコンドームを使用。気になる場合は、検査や治療をパートナーとともに受ける。 性感染症の中で最も感染者が多い。感染が続くと不妊の原因になることがある。
ヒトパピローマウイルス(HPV) 女性はHPVワクチンの接種や子宮頸がん検診の定期的な受診、HPV感染の有無の検査を受ける。性行為でコンドームを使用。 子宮頸がんの主原因はHPVウイルスの感染によるもの。女性だけでなく男性も感染する。

 

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