ピックアップ吹田〔市報すいた 令和5年(2023年)8月号〕
ページ番号1028879 更新日 2023年7月31日
市議会7月定例会に提案
7月12日に開会した市議会7月定例会に提案した主な内容をお知らせします。
予算案件
特殊詐欺被害を防止するための補助
65歳以上の高齢者に対し、防犯機能付き電話機などの購入費用の一部を補助(上限1万円)。
1028万円
若手アーティスト育成支援
メイシアターのレストラン「さつき」跡を活用するための修繕と次世代を担う若手アーティストのためのオープニングイベントを実施。
1552万円
物価高騰に係る福祉施設などへの応援金の支給
物価高騰に係る負担を軽減し、事業を安定的に継続するため、介護サービス事業所や障がい福祉サービス事業者、保育所などに対する応援金を支給。
1億5010万円
子供の習い事費用助成事業委託料(令和5~7年度)
子供たちが多様な学び・経験の機会を得られるよう、習い事費用を助成するための事業の事務委託料。令和6年4月から助成予定。上限1万円。対象は生活保護か児童扶養手当受給世帯の小学5年~中学3年生の子供の保護者。
1億1671万円
第2子分の保育料を無償化するためのシステム改修費
少子化対策の一環として、子育て世帯の経済的な負担を軽減するため、認可保育所や認定こども園などの保育料について、0~2歳児の第2子分を無償化(令和6年4月からを予定)するためのシステム改修費。
2032万円
歯科健康診査の対象者を15歳以上に拡大
歯周疾患の早期発見と早期治療などを目的にした歯科健康診査の対象者を拡大(学校歯科健診の対象者は除く)。
1427万円
がん患者のためのアピアランスケア助成制度の創設
がんで治療を受けた人や現在治療を受けている人に対し、ウィッグや補正下着、人口乳房などの購入費用の一部を助成。
526万円
いじめ・不登校の未然防止に向けた健康観察アプリの導入
いじめや不登校などの未然防止、早期発見・早期対応を目的として、ICTを用いた健康観察アプリを全小中学校に導入。
660万円
放課後児童支援員などの処遇改善
民間委託をしている留守家庭児童育成室の運営事業者に処遇改善相当分を支給。
1694万円
放課後キッズスクエアの拡充(令和5~6年度)
留守家庭児童育成室の待機児童に加え、保護者の就労要件などの基準を満たす小学4年生も対象とするなどの拡充。
1億4389万円
岸部中(北)住宅跡地複合施設整備工事設計業務(令和5~6年度)
岸部地域の認定こども園と片山・岸部地域の防災備蓄倉庫の機能を有する複合施設の整備工事を行うための設計委託料。
5585万円
後藤圭二の市長コラムこもれび通り
つながる命
第二次世界大戦時の特攻隊の話です。
厳しい訓練を経て戦闘機乗りになった隊員たち。当時トップレベルの性能を持つ疾風という戦闘機に2人交互で乗務することになり、厳しく高度な飛行訓練を重ねました。その1人が鹿児島県出身の堀之内幸男、16歳。ひときわ小柄な少年飛行兵でした。ある日、彼らに特攻命令が下ります。乗務順に従って先に敵艦隊へと飛び立った彼の相棒は、そのまま帰らぬ人になりました。
堀之内少年は、自身に特攻命令が下る前に終戦を迎え、その後、大阪で警察業務に就き90年の人生を全うしました。もし乗務順が逆であったなら、彼の人生は16歳で終わっていたことでしょう。「もしもあのとき」という非情な運命の分かれ目に何百万人もの人が立たされる、それが戦争です。
堀之内少年があのとき戦死していたら、ジャルジャル後藤はこの世に存在していませんでした。堀之内少年は彼の祖父だったのです。少年少女たちの数え切れない命を奪った戦争は、その命がつないだに違いない未来、すなわち私たちの「今」をも奪ったのです。
今も世界で繰り返される戦争に、そして好戦的な人々の存在に、「人類の進歩と調和」という半世紀前の大阪万博のテーマが人類永遠の命題として響くのです。奪われた数多くの命に「もしもあのとき」と思いを巡らせる8月が今年もやってきました。