市民の暮らしを守るために 吹田市危機管理センター稼働〔市報すいた 令和5年(2023年)3月号 〕
ページ番号1026293 更新日 2023年2月28日
吹田市危機管理センターは、災害発生時の「有事」に、災害対応の中心的な役割を果たす施設です。有事には、災害対策機能を瞬時に立ち上げ、さまざまな情報を集めながら、各種の災害対応を行います。4月から始まる本格稼働を前に、同センターの機能と役割について紹介します。
◆問い合わせ/危機管理室(電話6384-1753 ファックス6369-6080)
初動を早くするために 災害対策機能をワンフロア化・常設化
いつ発生してもおかしくない地震や台風、洪水、土砂災害など、さまざまな災害が市で起こったときに、「災害対策本部」や「災害対応オペレーションシステム」を瞬時に立ち上げ、危機管理室と一体化した素早い対応ができるように、災害対策機能のワンフロア化・常設化を行いました。
以前まで
危機管理室と災害対策本部の設置場所が本庁舎内でも別棟の違うフロアにあり、機器の移動や机の設置など一から設営が必要となっていました。
今後は
災害対策に必要な機能を設置するスペースを確保するとともに一つのフロアに集めることで、速やかに対応できる体制がとれるようになりました。
素早く状況把握するために 情報を瞬時に一元化・見える化
災害発生時には、被災状況や避難所、物資などに関する情報を速やかに収集することが求められます。同センターに整備されている災害対応オペレーションシステムを活用し、対応する職員間で情報を素早く共有することで、迅速な対策立案、市民への速やかな生活支援の提供が可能になります。
マルチスクリーンを使って情報共有
災害時に必要な情報をワンタッチで映し出すことができます。河川カメラやドローン、高所カメラなどの映像で被災現場の詳細な状況の把握、吹田市防災情報システムで市全域の被害状況や避難所などの状況の把握を行います。そのほか、国と府と連携したシステムの情報などさまざまな情報の共有が可能です。
同センターのフロア内紹介
危機管理室
災害対応全体の進捗管理を担い、災害対応オペレーションルームでの各種調整や意思決定の支援を行います。
コールセンター
市民から寄せられた情報を災害対応に反映させます。災害対応オペレーションルームと隣接させることで、災害時の問い合わせに迅速・正確な対応が可能に。
災害対応オペレーションルーム
避難所・物資・インフラなど項目ごとに対応班を配置。市の被災状況など収集した各種情報の分析・計画を行い、さまざまな対策を立案します。
災害対策本部会議室
災害対応オペレーションルームで立案した対策などについて議論し、本部長(市長)による最終的な意思決定を行います。
リエゾンルーム
国や府、自衛隊、災害派遣医療チーム(DMAT)など災害時に駆け付けた応援機関が、市と情報共有しながら災害対応にあたるための活動拠点です。
無線室
防災行政無線で、市内各所に設置したスピーカーから緊急情報の放送を行います。
災害に強い通信網
地震などの災害時にシステムが機能停止しないよう、耐震性に優れたサーバーを設置しています。独立した専用の通信環境を複数確保しているため、災害時にも安定した通信が期待できます。
有事・平時の部屋の活用
各部屋の窓は、透明と白に切り替え可能な調光ガラスを採用しています。災害時は透明にすることで各部屋での対応状況を把握しやすくし、平常時は白にして、各部屋を独立した空間として使用します。