令和8年4月市報すいた 市長コラム「すみません」
ページ番号1043604 更新日 2026年3月26日
能登半島を元日に襲った大地震から2年半近くが経ちました。吹田市は石川県輪島市と復旧支援協定を結び、今も職員が支援を続けています。
地震発生後、輪島市役所では、職員たちが鳴り止まない電話の対応に追われていました。その中には、全国の自治体からの救援申し出もありました。
「応援職員を派遣しますが、道路状況は?寝泊まりの場所は?何人必要?何を手伝えば?」善意をもって容赦なく投げかけられる大量の質問。混乱の中で状況が十分に把握できていない職員は「まだ分からなくて…すみません」と、受話器の向こうの相手に何度頭を下げたことでしょう。
全国から駆け付けた応援職員は「避難所のベッドの確保を」「この業務の職員を増員してください」と、正しい指摘をします。しかし、人もモノも不足する現場では、必ずしも正しい対応ができるわけではありません。善意と正論は、知らず知らずのうちに多くの「すみません」を引き出し、現場で奮闘する職員を傷つけました。悪気なく。
今できることは何か、どうすればできるのかを被災地の職員と共に悩み、考え、手を動かす。真に寄り添った支援ができているか、吹田市の職員は自問し続けています。
その問いは、復旧支援の現場のみならず、市民生活を支えることを使命とする公務員にとっては、常に大切な視点です。
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