西村公朝アーカイブ

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写真:仏像修理

 西村公朝は、美術院(現財団法人美術院国宝修理所)の仏像修理技術者として、三十三間堂木造千手観音立像1,001体をはじめ、生涯で1,300体の国宝や重要文化財の仏像を修理した人物です。昭和34年(1959)には美術院国宝修理所所長となった一方、僧侶、仏像彫刻家であり、さらに仏教や仏像に関する著作を数多く手がけるなど、仏教美術史において大きな功績を残しました。
 公朝が初代館長をつとめた吹田市立博物館では、平成29年度(2017年度)以降、継続的に公朝資料を収集してきました。その数は1,000点を超え、仏像や絵画、ノート、写真など、種類も多岐にわたっています(令和7年(2025)4月現在)。
 このたび「西村公朝アーカイブ」を設け、公朝の足跡と、関連する当館の公朝資料を広く知っていただく機会としました。お楽しみいただければ幸いです。

※年表等は大成栄子著『祈りの造形 評伝・西村公朝の時空を歩く』(新潮社、2015年)を参考に作成しました。
※特に記載がない掲載写真は吹田市立博物館所蔵です。