高齢者肺炎球菌ワクチン(任意予防接種)
ページ番号1036215 更新日 2024年9月5日
肺炎球菌性肺炎とは
肺炎球菌性肺炎は、成人肺炎の25~40%を占め、特に高齢者での重篤化が問題になっています。肺炎のほかにも慢性気道感染症、中耳炎、副鼻腔炎等を起こすことがあります。肺炎球菌は主に高齢者や乳幼児、免疫の弱っている方で病気を起こし、ときに敗血症や髄膜炎といった重篤な疾患の原因ともなります。
肺炎は、日本人の死因第5位(厚生労働省令和4年人口動態統計)となっており、日常でかかる肺炎の原因菌で最も多いのは、「肺炎球菌」といわれています。
肺炎球菌ワクチンの有効性
肺炎球菌には90種類以上の血清型があり、平成26年10月1日からの定期接種で使用される「ニューモバックスNP(23価肺炎球菌莢膜ポリサッカライドワクチン)」は、そのうちの23種類の血清型に効果があります。また、この23種類の血清型は成人の重症の肺炎球菌感染症の原因の約7割を占めるという研究結果があります。ただし、肺炎球菌ワクチンは、肺炎のすべてを予防するワクチンではありませんが、接種することによって肺炎球菌による肺炎などの感染症を予防し、重症化を防ぎます。
肺炎球菌ワクチンの効果の継続期間は、1回接種で5年以上にわたって効果が継続するといわれています。
肺炎球菌ワクチンの副反応
稀に報告される重い副反応として、アナフィラキシー様反応、血小板減少、ギランバレー症候群、蜂巣炎用反応等が報告されています。また、その他に副反応として注射部位の腫脹、痛み、熱感、発赤が5%以上認められ、1~5%程度の頻度で筋肉痛、倦怠感、悪寒、頭痛、発熱も認められています。
高齢者肺炎球菌ワクチン任意接種について
対象者
高齢者肺炎球菌ワクチン定期接種対象者以外(66歳以上の高齢者)
- これまでは特例措置として、各年度65歳、70歳、75歳、80歳、85歳、90歳、95歳、100歳になる方等を対象に実施していましたが、この特例措置は令和5年度で終了しました。
- 今までに、高齢者肺炎球菌ワクチンを受けたことがある人で再接種を希望する場合は任意接種となり全額自己負担です。(再接種にあたっては、過去5年以内に「23価肺炎球菌莢膜ポリサッカライドワクチン」の接種を受けたことがある人において、初回接種よりも局所反応の程度が強く、頻度が高く発現すると報告されていることからその必要性を慎重に考慮して、十分な間隔をあけて接種することが必要です。)
- 高齢者肺炎球菌ワクチン定期接種の詳細は下記のリンクをご確認ください。
接種費用
任意の予防接種となりますので、費用は自己負担となります。(費用の目安としては10,000円前後)
なお、ワクチン接種の実施・費用につきましては、直接各医療機関へお問い合わせください。
- 下記は「高齢者肺炎球菌ワクチン定期接種協力医療機関」の一覧となりますが、参考までに掲載します。
他のワクチンとの接種間隔について
他のワクチンとの接種間隔の制限はありません。
肺炎球菌ワクチンと新型コロナワクチン、インフルエンザワクチンとの同時接種については、特に医師が必要と認めた場合に可能です。
任意接種による健康被害について
任意接種(予防接種法に基づかない接種(定期接種・特例臨時接種ではない接種)のこと)で接種を行い、副作用による健康被害が生じた場合には、独立行政法人医薬品医療機器総合機構法に基づく「医薬品副作用被害救済制度」により、救済の請求を行うことができます。
請求先は独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)となります。詳細はPMDA相談窓口へお尋ねいただくか、PMDAホームページをご覧ください。
【独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)相談窓口】0120-149-931
(受付時間:午前9時~午後5時/月曜~金曜(祝日・年末年始を除く))
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このページに関するお問い合わせ
健康医療部 地域保健課
〒564-0072 大阪府吹田市出口町19番3号(吹田市保健所内)
電話番号:
【感染症・難病・精神保健・事業推進】 06-6339-2227
【予防接種】 06-4860-6151
ファクス番号:06-6339-2058
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