吹田市と大阪大学大学院工学研究科が複数機関と連携しフューチャー・デザインを実施(2024年6月21日提供)
ページ番号1035087 更新日 2024年6月27日
環境部 環境政策室(電話:06-6384-1782)
1 概要
吹田市と大阪大学大学院工学研究科は、NATS(※1)や経済産業省近畿経済産業局、環境省近畿地方環境事務所と連携してフューチャー・デザイン(※2)を導入したワークショップを実施します。複数の自治体や政府機関が一同に会し、フューチャー・デザインの考え方を活用して、広域連携を見据えた施策の検討を行う、新しい試みとなります。
本ワークショップでは、フューチャー・デザインの研究と実践を先導的に進めてきた大阪大学大学院工学研究科 原圭史郎研究室の知見を生かして、将来世代の利益も考慮した意思決定において有効な仕組と考えられている「仮想将来世代」の方法を導入し、「2060年の仮想将来世代の視点・立場」から、自治体間連携の今後の在り方と、カーボンニュートラルと防災を統合的に進めるための施策などを広く議論し、効果的な施策立案や連携強化に繋げることを目的に実施します。
日本および世界が気候変動をはじめとする様々な長期課題に直面する中、本フューチャー・デザインの実践は、持続可能な未来社会のあり方を、組織間連携の中で構想する先導的事例として実施するものです。
※1 NATSは西宮市、尼崎市、豊中市、吹田市の大都市周辺で連担する中核市で構成。NATSは、各市のアルファベットの頭文字であり、圏域は172万人の人口を擁し、府県の枠を超えて行政連携を深めています。
※2 フューチャー・デザインとは、気候変動などの長期課題に対処し、将来世代に持続可能な社会を引き継いでいくための社会の仕組みのデザインとその実践のことを指します。これまでの研究から、特に有望な仕組みの一つと考えられているのが、今回の実践でも応用する「仮想将来世代」と呼ばれる方法です。将来世代の視点から現在の意思決定を考察・評価することにより、望ましい施策や自治体間連携のあり方を検討します。なお、大阪大学大学院工学研究科と吹田市環境部は、2016年に「フューチャー・デザイン」研究や教育、実践を進めるための確認書を交わし、これまで共同研究や実践を進めています。
2 実施時期・場所
時期:令和6年(2024年)6月~9月(予定) 全5回実施(詳細は下に記載)
場所:吹田市の公共施設等
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第1回
6月24日(月曜)
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- 2060年の社会像の検討
- カーボンニュートラルと防災の統合的施策の検討
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第2回
7月16日(火曜)
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- 統合的施策実現のための議論
- NATS等の広域連携のあり様の議論
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第3回
7月30日(火曜)
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- 仮想将来世代の視点から、2060年の社会像の検討
- カーボンニュートラルと防災の統合的施策の検討
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第4回
9月3日(火曜)
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- 仮想将来世代の視点から、統合的施策実現のための議論
- NATS等の広域連携のあり様の議論
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第5回
9月26日(木曜)
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- ワークショップの振り返り
- NATS等の広域連携における今後のあるべき姿・戦略の議論
3 共催
吹田市 環境政策室
大阪大学大学院工学研究科 原研究室
4 参加者
西宮市、尼崎市、豊中市、吹田市の職員
経済産業省近畿経済産業局、環境省近畿地方環境事務所