大腸がんの基礎知識
ページ番号1016715 更新日 2024年1月4日
大腸がんは、結腸、直腸、肛門に発生するがんであり、特にS状結腸と直腸にがんができやすいと言われています。生活習慣の変化や食事の欧米化等に伴い、大腸がんにかかる人は増加しており、日本のがん死亡の多くを占めています。
大腸がん検診について
大腸がん検診は、便潜血検査が行われます。がんやポリープなどは出血する傾向が強いのですが、必ずしも目に見えるとは限りません。便潜血検査では、このような見えない出血も発見することができます。
大腸がん検診の精密検査について
全大腸内視鏡検査
内視鏡を肛門から挿入し、直腸から盲腸までの大腸の全部位を撮影し、がんやポリープなどの病変がないかを確認します。必要に応じて大腸の粘膜の細胞を採る検査を行います。採取した細胞は、悪性かどうか調べます。
※再検便は精密検査になりません。
症状がある場合はすみやかに医療機関へ
便が細くなる、残便感、腹痛、頑固な便秘、下痢と便秘の繰り返し、血便など。
盲腸や上行結腸など肛門より遠い場所にできると、血便を自覚することは少なく、貧血や腸閉塞による嘔吐で見つかることもあります。
症状がある場合は、すみやかに医療機関を受診しましょう。
大腸がんを予防するためには…
肥満や喫煙、過度の飲酒で、大腸がんのリスクが高くなるといわれています。また、保存・加工肉(ハム・ベーコン・ソーセージなど)の摂取量の多い人に、大腸がんのリスクが高いといわれています。
一方、定期的な運動が、大腸がんの発生を抑制することが認められています。また、野菜等の食物繊維の摂取は、大腸がんの発生を抑制する可能性があると言われています。
- 定期的な運動を心がけ、野菜不足にならないようにしましょう!
- アルコールや保存・加工肉の摂取を控え目にしましょう!
- 喫煙者の方は禁煙しましょう!
- がんを克服するための最大のポイントは「早期発見・早期治療」です。
- 毎年1回大腸がん検診を受けましょう。
- 検診結果で要精密検査と判定されたら、必ず精密検査を受けましょう。
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