市回収の廃食用油をSAF(持続可能な航空燃料)に 再資源化します(2025年3月12日提供)

ページ番号1038342 更新日 2025年3月31日

問い合せ先
環境政策室(電話:06-6384-1702)

1 概要

吹田市は、日揮ホールディングス株式会社・コスモ石油株式会社・株式会社レボインターナショナル・合同会社SAFFAIRE SKY ENERGYと、持続可能な航空燃料であるSAF(Sustainable Aviation Fuel)の普及促進と原料となる廃食用油の販売、回収の取組を拡大することを目的とし、「持続可能な航空燃料の普及促進に関する連携と協力に関する協定書」を令和7年(2025年)3月12日に締結しました。なお、本協定に基づいて吹田市がSAFの原料向けに提供する廃食用油は年間でおよそ27,000リットルを見込んでいます。これは、自治体がSAF原料に再資源化していく提供量としては、全国で最大となる見込みです。

また、吹田市は本協定締結に伴い、廃食用油を再生可能な航空燃料として活用する「Fry to Fly Project」に参加し、脱炭素社会実現に向けた取組を推進します。

  • ※1 SAF とは、Sustainable Aviation Fuel の頭文字をとったもので、日本語では持続可能な航空燃料と訳されます。原料となるバイオマスや廃食用油、都市ごみなどの生産・収集から、製造、燃焼までのライフサイクルで、従来の航空燃料に比べて温室効果ガスの排出量を約 80%削減することが可能。
  • ※2 「Fry to Fly Project」は、家庭や店舗などで発生する使用済み食用油を原料とする SAFを用いて、航空機が飛ぶ世界を実現するプロジェクトです。プロジェクトは日揮 HD が発起人となって設立し、設立主旨に賛同する企業・自治体・団体が、家庭や飲食店など身近なところで発生する廃食用油の提供を通じて、日本国内における資源循環の促進に直接参加しています。詳しくは以下のリンクを確認してください。
協定締結式の様子
協定締結式

2 協定の背景及び目的

本市では、「多くの市民が参加しやすいリサイクルシステムの構築」を掲げており、平成21年より公共施設に廃食用油の回収拠点(15箇所)を設置し、行政回収を実施していました。廃食用油はSAFの原料となる貴重な資源ですが、多くの家庭では廃棄されているのが現状です。そこで、本市の廃食用油回収のノウハウを活かし、誰もが利用する可能性のある航空燃料に再利用することで、市民一人ひとりが脱炭素に貢献できることを実感し、脱炭素・資源循環型社会の実現を目指します。また、今回協定を締結した5者で緊密かつ積極的に連携・協力することで、持続可能な循環型社会の形成や脱炭素化社会に貢献します。

3 協定の連携内容

  1. 家庭から排出される廃食用油の回収に関すること
  2. 廃食用油を用いたSAF等の製造及び維持継続するために必要な活動に関すること
  3. 廃食用油をSAFに再資源化することを広く市民等へ情報発信する機会の提供及び普及啓発活動に関すること
  4. 吹田市内における新たな回収拠点拡大のために必要な活動に関すること
  5. その他、本協定の目的を実現するために必要なこと

4 協定に基づく具体的な取組

  1. 令和7年4月1日から回収された廃食用油が持続可能な航空燃料(SAF)に再利用
  2. 市立小学校及び市立保育園で排出された廃食用油をSAFの原料として活用
  3. コスモエネルギーグループが運営する市内サービスステーションへの廃食用油回収拠点の新規設置を検討
  4. 廃食用油による資源循環の取組みを周知するため、廃食用油を持参された方へプレゼント抽選等のイベントを実施
  5. 廃食用油をSAFに再資源化する取組を民間事業者等に促すとともに、賛同する民間事業者等と協力等を行いSAFの普及促進に努める

5 活用までの流れ

活用までのイメージ図

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