令和元年7月号市報すいた市長コラム「ヘッドアップ」

ページ番号1013108 更新日 2022年9月21日

快晴の下開催された、高齢クラブのグラウンドゴルフ大会。開会前、始球式に備えて隅っこで少し練習をしました。20mほど先のホールポストを横目で見据え、ホール・イン・ワンを狙うも、ボールは右に左に、奥に手前に。「ざんねーん」といたずらっぽく笑う役員さんたち。

何度か試してみて気付きました。「ホールポストへの意識が強すぎるあまり、打つときに視線とともに頭が上がってしまうヘッドアップ。これがミスショットの原因ではないか」と。

先を意識しすぎて手元や足元がおろそかになり、失敗してしまう。これって何事にも当てはまると思いませんか。仕事柄、10年後、20年後のビジョンをイメージしつつ物事を考えるようにしています。その一方で、日々の課題をおろそかにしてはならない。目標を見据えたうえで、目の前の課題にはヘッドアップせずに向き合わなければならない、その大切さに改めて気付かされました。

さて、そんなことなど十分にお分かりの人生経験豊かな皆さんに見守られての始球式本番。「目標よし、手元よし」とつぶやきながら慎重にショット。そう簡単に奇跡は起こるはずもなく、呼び起こしたのは皆さん一斉の笑いでした。