平成28年12月号市報すいた 市長コラム「時は流れ、時に流され」

ページ番号1013078 更新日 2022年9月21日

「え もう年末」「一年が経つのは早いねぇ」という会話が聞こえてきます。私も同感です。

先日、上京する新幹線で、「人はそれぞれにメトロノームのような体内リズムを持っていて、それが年齢を重ねるにつれスローになってくるのではないか」という仮説に思い至りました。それを裏付けるように…聴く音楽がアップテンポから次第にゆったりとした曲に変わってきた。にぎやかな都会より、自然豊かな郊外を好むようになった。変わるものを追いかけることから、変わらないものに興味が移ってきた、などなど。

体内リズムが減速するにつれ、一定の速度で流れる「時」が相対的に速く感じ始め、自分のテンポに合ったものを快く感じるようになる、ということではないでしょうか。生まれてから積み重ねる40年より、カウントダウンに入る40年の方が当然短く感じるのです。早すぎるテンポや不規則なリズムが次第に洗練され、ゆったりと調和したリズムになることを「成熟」と言うのでしょう。

私を乗せた「のぞみ」は、そんなことには無頓着に時速270キロでひた走ります。ぼんやりこんなことを考えているうちに東京駅に着いてしまいました。

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